Project/Area Number |
19K19621
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58060:Clinical nursing-related
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
乾 友紀 (熊澤友紀 / 熊澤) 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 准教授 (20571730)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2019: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 人工呼吸器関連肺炎 / 予防 / 梨状窩吸引 / 細菌 / real-time PCR / 梨状窩 / 吸引 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、人工呼吸器関連肺炎(ventilator associated pneumonia: VAP)を予防するために、挿管患者へ梨状窩吸引を実施し、VAP発生への効果を検証することである。挿管患者における口腔から咽頭へ流入した分泌物は下咽頭の梨状陥凹(梨状窩)に貯留しやすく、これを適切に除去できればVAP抑制への効果が期待される。そのために、挿管患者に対する梨状窩吸引のケア方法を検討し、ICUにおけるVAP発生状況およびケアの実施状況を調査する(導入前群)。その後ICUスタッフへの梨状窩吸引の知識・技術に関する教育を行い、梨状窩吸引を導入し(導入後群)、VAP発生への効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated-pneumonia: VAP)を予防するための梨状窩吸引の効果の検証を目的としていた。初年度は、研究実施施設との調整の中で、一部研究計画に修正の必要性が生じたことから、研究計画を修正し、梨状窩吸引による咽頭分泌物の細菌量の定量とVAP発生との関連および実態を調査することを目的とした。 令和2年度~令和4年度9月までに、対象者のデータ収集を行った。この期間、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、研究実施施設におけるデータ収集が困難となったため、一時データ収集を中止するなどし、関連部署との調整を図りながら、データ収集期間を延長して実施した。対象者となる患者の入院数が少ないことや、代諾者の同意が得にくい状況等から、対象者数は当初の見込みを下回ったが、8名の対象者のデータを得た。 令和5年度においては、対象者から得た咽頭分泌物の全検体を実験施設に輸送し、検体の処理を行い、real-time PCR法によって検体中に含有される細菌(口腔内常在菌、肺炎連鎖球菌、緑膿菌)の定量を行った。 令和6年度は本研究の最終年度として、得られたデータを研究成果としてまとめ、学術学会等への発表ができるように準備していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度8~9月の研究実施を想定し、当初共同研究者との調整を行っていたが、COVID-19の感染拡大に伴う、感染予防対策の厳格化により家族面会が禁止となり、同意を得ることが困難なこと、またデータ収集自体も困難になった。そのため、当初の計画よりデータ収集の開始時期を延期させ、令和3年度8月よりデータ収集を開始した。 研究対象候補者の減少なども加わり、データ収集が遅々として進まず、対象人数も予定を下回ったが、研究実施施設と連携を図りデータ収集期間を延長しつつ、令和4年度9月まで実施した。令和5年度には研究実施期間を延長し、得た検体の実験分析を進めた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の変更や実施計画の修正をせざるを得なかった状況ではあるが、都度研究計画を見直し、データ収集を行うことができた。また、実験施設との連携により、検体の分析の時間を確保しつつ、分析まで進められている。今後は本研究の成果を形として示していけるよう、データをまとめていきたいと考えている。
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