ストレスチェック結果をもとにした職場環境改善における看護支援プログラムの開発
Project/Area Number |
19K19713
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
|
Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
猪股 久美 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (90464784)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | 職場環境改善 / 職場訪問 / 職場巡視 / アイトラッキング / 視線追跡 / 産業看護職 / ストレスチェック / 集団分析 / 多職種連携 / 産業看護 / 産業保健 / 連携 |
Outline of Research at the Start |
労働者のストレスが大きな社会問題となっている中で、これまでストレス対策は労働者個人への支援が中心であった。しかし今後は職場環境を整えていく職場環境改善による対応は必須である。事業者・労働者に対して健康支援活動を行う専門職である産業看護職は、職場環境改善のための支援者として期待される。 本研究では、心理的な負担の程度を把握するための検査の結果をもとにした職場環境改善のための看護支援プログラムを開発する。職場環境改善に取り組んでいる看護職へのインタビューや事例検討会を行うことにより、看護職がその職場の特徴に合わせて行う職場環境改善のための看護支援を明らかにし、看護支援プログラムを考案する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの調査で、労働者が職場環境改善に取り組む際の課題を判断する際、産業看護職が支援していることが明らかになった。産業看護職のアセスメント方法を知るために、架空の職場の写真を熟練の産業看護職に提示した時、その写真のどのような部分に着目して情報分析を行うのか、アイトラッキングを用いた視線分析によって可視化し、明らかにすることを目的とした。 対象者は、5年以上の産業看護の経験のある者5名である。それぞれにとって初見である架空の事務所の写真をモニター上に提示し、1分間黙視の黙視による職場環境の情報収集を指示し、アイトラッキングシステムを用いて視線分析を行った。その後10分間、何に着目したか、ほかに何を見たいと考えたか等インタビューを行った。 その結果、インタビューより、着目した点として人物の姿勢、パソコンやモニターとの位置関係、床上の物、人物同士の位置関係、何であるのか判断できないものについて着目したということがわかった。また見えないが気になることとして、労働者同士のコミュニケーション、労働者の動線、温度・湿度、休憩スペースの快適さなどが挙げられた。視線の滞留時間が長かったのは、「会議室」「通話ボックス」「机の天板上」「ラック」「人物」「モニター」だった。会議室や通話ボックスについては「これは何だろう」という発言が多かった。 産業看護職は、物理的、化学的、生物学的な環境、労働者の作業姿勢と周囲の物、床の上にあるものに関して安全性等、作業管理、作業環境管理の観点から幅広く見ていることが分かった。また、インタビューから判断すると、「何なのかわからない」と言っている物への視線の停留時間が長かった。そのことから、よくわからない、よく見えないものはそのままにするのではなく、何とかわかろうと努力することもわかった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
職場環境の課題を明らかにするための方法について、実際の職場訪問や職場巡視に同行し、調査したいと考えていたが、COVID-19の感染の広がりにより、研究協力者を見つけることが難航した。 そのため、架空の事務所の写真を用いるという方法で実施したのだが、その方法の実現可能性と知りたいことが得られるのかについての検討に手間取った。
|
Strategy for Future Research Activity |
昨年度の研究のまとめを仕上げ、これまでの研究をまとめる。看護職が語った、職場環境改善のための支援としてどのようなことを行っているのかということをまとめ、看護職がどのように職場環境改善支援を行っているのかを可視化する。そして、職場環境改善の課題を明らかにするための方法についてもまとめる。 架空の事務所の写真より情報収集をするという方法を用いたため、まとめの作成にあたり不明な点がある場合は、実際の職場訪問に同行し、本研究で明らかになったことに追加をしたい。
|
Report
(4 results)
Research Products
(2 results)