Project/Area Number |
19K19736
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
大江 佳織 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (80726232)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 定年退職 / 健康 / ソーシャルサポート / 定年退職移行期 / 勤労者 / QOL / 影響要因 / 縦断研究 |
Outline of Research at the Start |
定年退職は大きなライフイベントの1つである。定年退職後も良好な健康状態を保つためには、就労中から退職後を見据えて健康づくりに取り組んでいくことが必要である。勤労者の健康づくり支援は労働安全衛生法に基づき様々な支援が検討されているが、定年退職後にどのように生かされているのか長期的な評価はされていない。 そこで本研究は、定年退職前後の健康状態の変化及びその影響要因を明らかにすることを目的とした。定年退職前の対象者にQOL、生活習慣、健康づくり支援体制、検査データ等を調査し、定年退職1年、2年後も継続して調査を実施する。本研究により定年退職後の健康づくりを見据えた支援体制の在り方を提言できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、定年退職後の人々の健康づくりに影響する要因を在職中の健康状態や支援環境の視点から明らかにすることが目的である。 初年度は、文献レビューを中心に調査項目の選定を行った。定年退職前後の人々の健康については、改善する報告がある一方で悪化するとの報告もあり、国内外ともに一定の見解は得られていなかった。これらは、健康の評価指標の違いや定年退職前後の調査時期の違いによって結果の相違が生じていた。そのため、定年退職後一定の期間が経過した対象に本人がどのように健康について考え、感じながら生活していたかについて詳細な聞き取りが必要なことが明らかになった。 2020年度は、第1研究として2015年度~2016年度に地方公務員を定年退職した者を対象に定年退職前後の仕事や健康に対する思い、ソーシャルサポートについてインタビュー調査を行った。研究協力者は17名で、男性15名女性2名であった。定年退職後も働き続けていた研究協力者は15名で、調査時に働いていた者は13名であった。現在夫婦のみで暮らしている者が8名で最も多かった。既往歴としては、高血圧が6名と最も多く、ADLやIADLは全員自立していた。現在の健康状態を5段階で示す主観的健康観では、「まあまあ健康である」と感じている者が大半であり、「健康でない」「あまり健康でない」と感じている者はいなかった。 2021年度・2022年度は第1研究の質的分析及び第2研究の調査内容の検討を行った。しかし研究者が産前産後の休暇、育児休業取得により、分析結果の妥当性の検証や第2研究の調査の実施にまで到達することができなかった。2023年度は質問紙調査内容及び研究協力施設への調査方法の打ち合わせを行った。 今後は、健診施設を受診する定年退職前後の人々を対象に質問紙調査を行い、退職後の健康に関連する要因について検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年度から2020年度は、定年退職後の対象者へのインタビュー調査を行う予定であったが、対象が高齢者であったため、新型コロナウィルス感染の拡大により、研究の協力が得られず、研究協力者との日程調整およびインタビュー実施方法の調整に難航した。2021・2022年度は、研究者が産前産後の休暇、育児休業の取得により、インタビュー結果の分析および文献検討に時間がかかった。 さらに第2研究の調査協力施設との調整においても新型コロナウイルスの感染拡大の影響により難航したため、当初計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度までは新型コロナウイルス感染の拡大により、研究協力施設との調整も難航したが、今年度以降は外部の調査者が施設に入ることも許可された。また対象者の選定方法や調査方法など研究協力施設との調整ができたた。さらに、研究協力施設との調整により当初案より多い人数や年代に幅広く調査を行えることとなったため、早急に調査及び分析を行っていく。
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