Project/Area Number |
19K19765
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 58080:Gerontological nursing and community health nursing-related
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Research Institution | Miyagi University |
Principal Investigator |
大槻 文 宮城大学, 看護学群, 助教 (70572626)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 医療的ケア児 / 相談支援専門員 / 訪問看護 / 訪問看護師 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、医療的ケア児の在宅における医療ケアを担っている訪問看護師と、居宅サービスの計画を立案している相談支援専門員との連携に関する課題を明らかにすることを目的としている。 平成31年度は、相談支援専門員に対して半構造化面接調査を実施し、訪問看護師と連携を取る上での課題や対処について明らかにする。平成32年度は、訪問看護師に対して半構造化面接調査を実施し、相談支援専門員と連携を取る上での課題や対処について明らかにする。平成33年度は、訪問看護師および相談支援専門員が互いに連携を取る上での課題と対処を比較し、その差異を明らかにすることで、訪問看護師と相談支援専門員の連携強化の方向性を見い出す。
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Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、研究計画に則り、相談支援専門員を対象に、「医療的ケア児の在宅療養維持期における相談支援専門員の訪問看護師との連携課題及びその対処」について半構造インタビュー調査を行った。 A県内において、計画相談支援および障害児相談支援を実施している相談支援事業所全箇所に、段階的に調査依頼を郵送し、研究参加者を募った。感染症流行時期ということもあり、オンラインインタビュー対応も可能としたところ、7名の相談支援専門員にインタビューすることができた。相談支援専門員は、担当となった医療的ケア児の医療面に関することや、相談支援と訪問看護のサービス提供体制や保険制度上の報酬体系の違い、訪問看護師との接点のとりにくさ等の課題を挙げていた。また、医療的ケア児とその家族の生活全体を見据え、児と養育者の意向と、児の安全面や養育者の介護負担を考慮した関わりにおいては、他の家族成員の生活も考慮したケアの提案が必要であることも述べられた。医療的ケア児と養育者のみを中心として捉えてしまい、他の家族成員の成長にも合わせなければならない現状と課題も垣間見ることができた。 課題に対する対処として、同僚や訪問看護師に相談することで知識の補完を行うことや、関係職種へのアプローチの方法の工夫などを行い、円滑な連携を図ろうとしていた。また、今までの経験の蓄積とネットワークを活用しながら対応を模索していくことも語られた。 この結果をもとに、再度先行研究や各種統計資料を確認し、訪問看護師へのインタビュー内容を再検討した上で本研究のデータ収集を継続していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該年度においては、相談支援専門員へのインタビューデータの収集および結果のまとめをメインに実施した。感染症流行時期にも重なり、対象者のリクルートに想定以上に時間を要してしまった。相談支援専門員の結果をもとに、訪問看護師のインタビュー内容の詳細を詰める予定であったため、全体的に研究の進捗が遅れることとなった。最終的にはインタビュー対象となった相談支援専門員の人数は集まったため、今後の研究活動のスピードを上げていく。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度収集した相談支援専門員のインタビューデータをもとに、訪問看護師を対象にしたインタビュー調査を行っていく。現在、所属組織の倫理審査を進めており、準備が整い次第、対象となる訪問看護師の所属施設へインタビュー調査の依頼をかけていく。同時に、相談支援専門員のインタビュー調査の結果・考察をまとめ、学会発表等を通して研究成果の公表も図っていく。 また、学会参加や地域の支援組織へのアプローチを通して現在の知見を蓄積し、最終的な成果物のクオリティアップを図っていく。国としても感染症対策のレベルを変更していくため、より多くの関連知見を得るため、感染症対策をしつつも積極的に対象者への接触を行う。
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