コンテンツ指向型センサネットワークにおけるセキュアキャッシング手法の研究開発
Project/Area Number |
19K20261
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 60060:Information network-related
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
森 慎太郎 福岡大学, 工学部, 助教 (90734913)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 情報指向ネットワーク / 無線センサネットワーク / ブロックチェーン / 情報指向型ネットワーク / セキュアキャッシング / コンテンツ指向ネットワーク / コンテンツ指向型ネットワーク |
Outline of Research at the Start |
今日、無線センサネットワークは幅広く普及し、センシングデータの取り扱いは効率化だけではなくセキュアに取り扱う必要性にも迫られている。本研究では、コンテンツ指向型ネットワークと呼ばれているアドレスに依存しない新しいネットワークアーキテクチャを無線センサネットワークに導入することに焦点をあてる。とくに、それを実現するために必要不可欠なキャッシング手法に対して、ブロックチェーンに基づく分散台帳による相互認証の考え方を導入する。本研究では、キャッシングデータの取り扱い方、合意形成に貢献したノードに対するインセンティブ、センシングデータに基づきイベント発生時の動作の定義の3点について研究開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度においては、現実的な環境での評価に先立つ研究室ベースでのテストベッド試作および基礎評価を行い、その結果も良好であったため、より本格的なプロトタイプ開発による実装評価を実施した。当該成果として、テストベッド試作および基礎評価の結果について、電子情報通信学会センサネットワークとモバイルインテリジェンス研究会において発表した。また、令和3年度に得られた成果に基づき、その内容を発展させた内容については論文誌(J. Advances in Networks and Services)に採録された。さらに、本研究課題全般に対する研究成果に関して、招待講演として、国際会議(IARIA Congress 2022)においてキーノート講演、電子情報通信学会の総合大会においてチュートリアル講演を行った。本研究開発では、単に技術的な新規性を探究してゆく段階にとどまらず、新しい研究分野の開拓に貢献している。その功績に対する評価として、令和3年度に信号処理学会に採録された論文が論文賞(Best paper award)に選出されただけでなく、これまで培ってきた情報指向無線センサネットワークに関する研究に対し谷萩隆嗣記念特別賞(信号処理学会)に選出された。とくに後者の表彰については、研究代表者・森の受賞は3人目であり、本研究開発が極めて高い評価を得ていることが分かる。今後の展開として、本研究開発で築き上げた情報指向無線センサネットワーク技術の実環境への展開・適用を目指した研究テーマはNICT/Beyond 5G研究開発促進事業に採択(令和4~6年度)、本開発技術によるIoTシステムのグリーン化を目指した研究課題は福岡大学/若手・女性研究基盤構築支援事業(令和5~6年度)に採択されるなど、本研究開発は後続する新たな研究課題の創出および発展に貢献している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開発の進捗に関しては当初の予定通りに進められている。研究開発計画においては、情報指向ネットワークを無線センサネットワークに適用させた情報指向無線センサネットワークに対し、ブロックチェーンに基づく新たなセキュアキャッシングフレームワークを開発することを目的としている。とくに研究開始当初においては確立していなかった当該分野について、情報指向無線センサネットワークと名称を設定し研究開発をすすめてきた。令和2~3年度はCOVID-19の影響により国際会議や国内学会の現地開催が中止される場面もあったが、先に計算機シミュレーションや室内環境でのテストベッド実装および基礎評価を実施していたため、令和4年度はそれらの結果に基づき研究活動を実施することができた。また、本研究課題から派生するスマートシティへの応用に関する研究プロジェクトにおいて、本研究で実装したテストベッドデバイスを改良することにより、実環境での実証実験に向けた基礎評価につなげることができた。とくに、本研究課題で描いていた地対空統合型情報指向無線センサネットワークの構築に向けたテスト環境の構築に向けて進んだことにより、本研究開発の提案手法の評価を実際に行うための環境構築ができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究開発において、ハードウェア実験を通じた実装に係る問題点の洗い出しと解決を試みた結果、それらの成果に基づき実際のスマートシティでの応用に向けた足がかりを得ることができた。とくに、現実的な環境での評価という点において、令和4年度において改良することにより可搬型デバイスとして実用に耐えられる設計として実装している。本テストベッド開発については本研究課題の主たる成果物であると考えており、令和5年度においては、継続する研究課題や関連する研究プロジェクトに対しても適用可能であるか検討する必要がある。また、実際のスマートシティにおける実フィールドにおいてテストネットワークを構築した実証評価、および本研究開発の手法を用いることにより副次的に得られるシステムのグリーン化に関しても継続的に研究をすすめるつもりである。併せて、本研究課題で開拓した情報指向無線センサネットワークと本研究成果を幅広く認識してもらうために、論文発表等を通じて幅広く知見を公開する予定である。
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Report
(4 results)
Research Products
(19 results)