Project/Area Number |
19K20386
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 61060:Kansei informatics-related
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Research Institution | Aoyama Gakuin University (2020-2023) Chuo University (2019) |
Principal Investigator |
濱田 百合 青山学院大学, 理工学部, 助教 (40823753)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 合意形成 / コミュニケーション / 選好 / ベイジアンネットワーク / 価値創造 / オンラインミーティング / 感性価値 |
Outline of Research at the Start |
価値観が多様化する現代社会では,合意形成が複雑となり,円滑な合意形成の為の新しい支援手法が求められている.多様性社会における合意形成では,参加者が多様な価値観を認め合い,合意形成の過程で価値創造を行うことによって,一人一人が納得できる解決策を導き出すことが重要である. 本研究では,社会的な合意形成における価値創造プロセスをモデル化した上でさらに,価値創造を促す手法を定量的に評価する.これにより,価値創造を促す合意形成支援手法の提案が可能となる.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では合意形成における価値創造プロセスについてベイジアンネットワークによるモデル化と分析を行い,定量的な評価を行うことを目的としている.これまで,対面およびオンラインによる合意形成の観察およびモデル化を行ってきた. 本年度は対面とオンラインによる合意形成の比較の研究成果を解説論文にて公表し,さらに招待講演にて発表することができた.またコロナ禍以降,対面による事例収集が難しい状況であったが,本年度は新たに対面による合意形成の事例収集を行った.新たに収集した事例においては,多肢選択の合意形成における選好推移情報および脳血流量を取得した.これまで分析対象としたのは合意形成における会話のテキストデータのみであったが,テキストデータ以外にも分析対象となりうるデータを収集することができた.選好推移情報については,移動エントロピーを適用することで,成員の説得力・傾聴力の定量化を試みた.移動エントロピーは情報の流れを定量化する尺度であり,成員間の選好への影響度合いを求めるために用いた.成員の説得力・傾聴力の定量化については.コミュニケーションを専門とする研究者が集う研究会にて研究成果を発表した.ポスター発表では活発な議論を行い,優秀インタラクティブ賞を受賞した.以上のように,本年度はこれまでの研究成果の発表および新たな取り組みを行っており,概ね順調に進捗している.来年度は移動エントロピーを用いた研究の発展と研究成果の公表に努める.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍により対面での事例収集が困難な状況が続いていたが,本年度は対面での合意形成の事例を収集することができた.さらに移動エントロピーを用いた新たなアプローチにより合意形成における説得力・傾聴力の定量化を試みた.またこれまでの研究成果を招待講演にて発表する機会もあり,おおむね順調に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は最終年度であるため,これまでの研究成果の取りまとめと公表に努める.また本年度取得したデータを用いて,合意形成プロセスのモデリングおよび定量的評価の新たな方策についても考える.
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