Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
2000年から2017年までに手術施行し病理学的に確定した漿液性癌の患者のうち35例に対し、別の研究で保存してある凍結組織および、パラフィン包埋ブロックより薄切した標本よりDNAを抽出した。今後、次世代シークエンサを用いてPPP2R1Aの変異を検索する予定である。また、子宮体癌培養細胞株 ISHIKAWA株およびHEC1B株にたいし、PP2A阻害剤として知られているLB100の効果およびメトホルミンとの併用効果を確認した。LB100単独投与で濃度依存性に増殖抑制効果を認めた。LB100の増殖抑制効果は、メトホルミンとの併用で相加効果を認めた。メトホルミン添加ではリン酸化ERK、リン酸化S6の減少を認めていたが、LB100ではむしろ増加しており、LB100の細胞増殖抑制効果はMAPKを介した経路ではなく、別のシグナル経路と考えられた。今後PPP2R1AshRNAを導入し、細胞増殖抑制に関連する因子の検索を予定している。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。