Project/Area Number |
19K21767
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
江藤 亮 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00294182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲矢 史雄 大阪教育大学, 科学教育センター, 教授 (90401611)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | デジタル教材開発 / 領域横断型カリキュラムモデル / 美術表現 / 音響制作 / 授業実践 / アニメーション制作 / STEAM教育 / 教科横断 / 領域横断 / 美術教育 / 表現教育 / 図形楽譜 / 教材開発 / ICT活用 / デジタル教材 / 音楽教育 / タブレット型コンピュータ / アプリケーション開発 / 演習モデル開発 / 教科横断的表現教育 |
Outline of Research at the Start |
ICT を活用した教科横断的表現教育を可能にするタブレットコンピュータ用図形楽譜アプリケーション「Graphic Composer for Education」の開発と、本アプリケーション活用による幼稚園・特別支援校・小学校・中学校の各発達段階に合わせた演習モデル・表現活動モデルの開発が本研究の目的である。本アプリケーションには「音パズル」「写真楽譜」といった画期的な教材に繋がる機能が実装され、音楽教育を美術(造形)表現の観点から、逆に美術(造形)教育を音楽表現の観点から捉え直すことができる新しいコンセプトの学びや表現活動が可能になる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度に実施した研究論文執筆および発表活動は次のとおりである。本研究課題で開発したタブレット型コンピュータ対応図形楽譜アプリケーション「グラトーン」を使用し、2022年度に実施したアニメーション制作における音響制作活動の実践授業に関する検証を行った学術論文「アニメーション表現に於ける音響制作を題材とした授業実践」(美術教育学研究,2024,第56号,p.49-p.56)を執筆した他、同実践の口頭発表「アニメーション表現に於ける音響制作を題材とした授業実践」(第62回大学美術教育学会「香川大会」,2023)を行った。また、海外講演として「相遇帶來的創造力(出会いがもたらすクリエイティブ)」(藝術と異文化交流・プログラム2023in台湾,国立屏東大学視覺藝術學系,2023年12月4日)では、聴覚表現と視覚表現の領域横断型表現活動に関する授業実践報告および研究構想等について発表を行った。 一方、新たな研究活動としては「グラトーン」とは異なるアプローチで聴覚表現と視覚表現の領域横断型表現活動を実現させる新たなデジタル教材としてタブレット型コンピュータ対応アニメーション作成アプリケーション「ポチッとモーション」の開発を行った。前作「グラトーン」では音響制作機能に比重が置かれ、結果的に創造的な視覚表現活動の実践には表現活動の方法を再検討する必要があった。そこで「グラトーン」とは異なる手法による表現活動の研究を進め、新たなアプリケーションの仕様策定、デザイン開発を進めた。この新アプリケーション開発におけるプログラミング実装に本課題の予算を充てて、2024年2月に試作版を配信、完成版を同年4月に配信した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究はデジタル教材としてのタブレット型コンピュータ用アプリケーションを2種類開発し、学校等の教育現場でそれらを活用した授業実践の内容や課題を分析と、その結果を踏まえたアップデートを繰り返しながら、より幅広い教育現場を取り入れることができるカリキュラムモデルの提案を行うものであった。しかしコロナ禍により教育現場での実践が中断したことでアプリケーションの検証スケジュールが大幅に遅れ、その後のアップデート対応もスケジュールの見直しを余儀なくされた。 また「グラトーン」に続いて企画していた新アプリケーション構想について、当初は「グラトーン」の基本仕様を踏襲した図形楽譜アプリケーションを構想していたが、図形楽譜を用いた表現活動をアプリケーションで完結させるカリキュラムモデルでは、当初構想していた聴覚表現と視覚表現の領域横断型表現活動の実現が困難であると結論づけ、アプリケーションで行う表現活動を大幅に見直す必要が生じた。その結果、研究構想時に想定していた開発期間が大幅に遅延した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究において開発を予定していた「グラトーン」および新アプリケーション「ポチッとモーション」の開発が完了したことにより、両アプリケーションを活用した領域横断型カリキュラムモデルの開発を、連携する小・中学校において進める。 現在「ポチッとモーション」の開発の経緯および試行的表現活動を行った評価分析に関わる査読論文を執筆中である。 また別途本年度9月を目処に査読論文を執筆予定である。更に本研究成果の配信方法としてこれまでの論文の他に、専用のWebサイトや動画配信を通して、広くカリキュラムモデルを公開する。
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