Project/Area Number |
19K22973
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 90:Biomedical engineering and related fields
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
西田 欣広 大分大学, 医学部, 准教授 (10336274)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花田 俊勝 大分大学, 医学部, 教授 (10363350)
井上 尚実 大分大学, 医学部, 助教 (90839234)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | ヒト胚細胞 / メタボローム解析 / 質的評価 / 培養液 / GC-MS/MS / ヒト受精卵 |
Outline of Research at the Start |
現在、ヒト受精胚の評価および選択は形態学的評価法で判断しているため、客観的な質的評価法の確立が求められている。我々は受精胚そのものではなくその胚培養液に着目し、胚細胞の良否を培養液中の一次代謝産物を測定(メタボローム解析)することによって間接的に判断できる非侵襲的な新しい評価法を確立させる(すなわち、より妊娠継続の可能性が高い受精胚の選択マーカーを提案する)ことを最終目標と考えて研究計画に沿って進めていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまで単一ヒト細胞培養後の50μL培養液中の超微量一次代謝産物検出を、ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS/MS法)を応用した新手法による測定条件を確立、可能とした(特許取得:特許第7134462号)。胚細胞の良否判定は形態学的評価法が主流であったが、この基本特許により胚の質的判別が可能であることが示された。そこで良好胚選別の候補一次代謝産物を同定、新しい胚細胞の質的評価法を開発することを本研究の主目的とした。そこで形態学的評価法であるGardner分類を用いて胚細胞評価を行い、3BCもしくは3CB以上の発育を認めたものを良好胚とし、各胚細胞の一次代謝産物について網羅的に主成分分析すると、形態学的に分別できる群ごとに判別可能であることが統計学的に判明した。ここまでの研究結果はすでに論文で公表した(Inoue et al.GC-MS/MS analysis of metabolites derived from a single human blastocyte. Metabolomics 2021)。現在はさらに次の副次的研究項目である胚移植前のメタボローム解析による胚の質的差異が妊娠経過にどのような影響をもたらすかを検討している。現在、解析に必要な症例数を確保しており、次年度は最終解析を行い、胚培養開始5日目のメタボローム解析による質的評価の妊娠経過に与える意義について考察し、論文上で公表していく計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度までに3つの研究評価項目の最初の主目的である不良胚と良好胚の培養液から得られた一次代謝産物の測定法の測定法とその差異についてはすでに論文化が終了した。残りの2項目については胚解析からその後の妊娠転帰を研究目的と臨床研究であるためどうしても時間経過が年単位で必要である。現在、解析に必要な最小症例が蓄積されたため、最終年度で再検して解析結果のクオリティーを確保し、論文化を目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでコロナ禍で試薬の納入が遅れ気味であったが、最終年度において残りの2項目の測定解析の再検を行い、次の論文化を計画している。
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Report
(5 results)
Research Products
(16 results)