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遺跡としてみた玉類原石産地の比較検討

Research Project

Project/Area Number 19K23118
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section 0103:History, archaeology, museology, and related fields
Research InstitutionKanazawa Gakuin University

Principal Investigator

戸根 比呂子  金沢学院大学, 文学部, 講師 (10846710)

Project Period (FY) 2019-08-30 – 2023-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2021)
Budget Amount *help
¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2020: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2019: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Keywords玉類 / 碧玉 / 原産地 / 弥生時代 / 古墳時代 / 原石産地 / 玉造遺跡
Outline of Research at the Start

日本列島では、弥生・古墳時代に石を素材とした玉類を盛んに生産した。死者の装身具等として墳墓からは完成品が出土し、玉類を製作した「玉造遺跡」からは石屑や未完成品が出土し、研究の対象となってきた。一方、石材の原石産地は産地推定のためのサンプル採取にとどまり、遺跡として研究対象となることはなかった。
そこで、本研究では原石産地において、遺跡としての調査検討を行う。また、周辺地の玉造遺跡や各地の墳墓出土資料も石材の観察・分類を行い、原石産地との比較を可能とする。これにより、弥生・古墳時代の玉類の生産体系や歴史的社会的背景を明らかにする。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、弥生・古墳時代における石製玉類の生産に関して、原石産地調査、玉造遺跡・墳墓出土資料の調査を行う。これにより、原石産地のどの地点で石材を採取しているのか、どのように採取しているのか、時期によって採取地点・方法に変化はあるのか、これらは地域によって違いがあるのか、等を確認し、玉類の生産体系や歴史的社会的背景を明らかにすることを目的としている。併せて、遺跡としての原石産地のさらなる調査方法や課題、地域資源としての保存と活用を視野に入れた展望を明らかにする。研究対象は、石川県滝ヶ原碧玉原産地遺跡、島根県花仙山、新潟県猿八など、各地の原石産地としている。中でも、地元である石川県滝が原碧玉原産地遺跡の現地状況確認を先行して行うことで、その後の他地域との比較検討へつなげたいと考えた。
令和3年度は、石川県埋蔵文化財センター(加賀市二子塚遺跡、小松市平面梯川遺跡、野々市市徳丸ジョウジャダ遺跡、白山市乾遺跡、同五歩市遺跡、金沢市塚崎遺跡)や福井市郷土歴史博物館(天神山古墳群)において、出土資料の調査を進めた。また、北陸地方を中心に玉作遺跡や墳墓出土資料に関する近年の調査・研究動向を踏まえ、北陸における玉類生産の特質を整理しつつ、さらなる研究の必要性を明確化することができた。
研究の成果の一部は、日本考古学協会2021年度金沢大会において口頭発表を行った(本大会は2020年度に実施予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で2021年度に延期したもの)。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

先行研究の整理や、石川・福井県内における資料調査などを計画通りに進めることができた。また、研究の経過について口頭発表の場を得たことで、今後の課題や研究の必要性などを明確化することができた。
一方、このほか予定していた現地踏査や資料調査は、度重なる感染症の蔓延により実施が困難となり、次年度に改めて計画することとした。
以上のとおり一部計画を延期することとなった事実を踏まえ、「やや遅れている」と判断した。

Strategy for Future Research Activity

滝ヶ原碧玉原産地遺跡の現地踏査を継続し、遺跡の現状把握をさらに進めていく。また、遺跡出土資料の調査も継続していきたい。
ただし、県外での資料調査等は感染症の蔓延状況に左右されるため、年度前半(6~8月まで)に北陸圏内で確実に実施できるよう、現在、日程調整を進めている。

Report

(3 results)
  • 2021 Research-status Report
  • 2020 Research-status Report
  • 2019 Research-status Report

Research Products

(4 results)

All 2021 2020

All Journal Article (2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 玉つくり研究と地域の視点―北陸における研究の現状と課題―2021

    • Author(s)
      戸根比呂子
    • Journal Title

      北陸と世界の考古学(日本考古学協会2021年度金沢大会資料集)

      Volume: 0 Pages: 63-70

    • Related Report
      2021 Research-status Report
  • [Journal Article] 北陸における弥生時代の玉研究2020

    • Author(s)
      戸根比呂子
    • Journal Title

      考古学ジャーナル

      Volume: 739 Pages: 13-17

    • Related Report
      2019 Research-status Report
  • [Presentation] 玉つくり研究と地域の視点―北陸における研究の現状と課題―2021

    • Author(s)
      戸根比呂子
    • Organizer
      日本考古学協会(2021年度金沢大会)
    • Related Report
      2021 Research-status Report
  • [Presentation] 玉作研究と地域の視点ー北陸における研究の現状と課題ー2021

    • Author(s)
      戸根 比呂子
    • Organizer
      日本考古学協会2021年度金沢大会
    • Related Report
      2020 Research-status Report

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Published: 2019-09-03   Modified: 2022-12-28  

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