現代タンザニア政治における社会主義:「政治的安定」を用いた分析
Project/Area Number |
19K23185
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0106:Political science and related fields
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Research Institution | Institute of Developing Economies, Japan External Trade Organization |
Principal Investigator |
粒良 麻知子 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 研究企画部, 海外研究員 (00789878)
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Project Period (FY) |
2024-02-06 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | タンザニア / 政治的安定 / 社会主義 / タンザニア政治 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、東アフリカのタンザニアにおいて、1960~70年代にジュリウス・ニェレレ初代大統領が進めた社会主義思想が、政治経済政策が自由化した1985年以降の政権運営及び政党政治とどのように関係してきたかを明らかにする。本研究ではこの問いを、2010年に経済学者のムシュタク・カーンによって提唱された「政治的安定(political settlement)」の枠組みを用いて分析する。本研究は、現代タンザニア政治の理解を深めるとともに、近年アフリカの政治経済分析で多用され、研究者の間で注目されている「政治的安定」に新たな事例を提供し、その議論を発展させることを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
タンザニアのジュリウス・ニェレレ初代大統領が1960~70年代に提唱したウジャマー(ujamaa、家族的連帯)社会主義が、現在のタンザニア政治においてどのような意義を持っているかを探るため、先行研究レビューを行った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、本研究課題に関する現地調査を実施することはできなかった。 研究成果としては、まず本テーマに関連する研究として、基盤研究(S)「『アフリカ潜在力』と現代世界の困難の克服:人類の未来を展望する総合的地域研究」の一環で、タンザニアの若者(具体的にはダルエスサラーム大学の学生)のウジャマー社会主義についての知識と認識について現地で行ったインタビューデータも用いて分析し、本の一章として発表した(Tsubura, M. 2021. "Knowledge and Views of Tanzanian Youth Regarding Ujamaa: A Case Study of Students at the University of Dar es Salaam", in S. Yamada, A. Takada and S. Kessi (eds) Knowledge Education and Social Structure in Africa, Bamenda: Langaa RPCID)。 また、最終年度には「政治的安定」の分析枠組みの起源と発展を調べた上で、それがアフリカ研究にどのように適用されてきたかを分析し、この成果を論文にまとめた(Tsubura, M. 2022. "Political Settlements Research on Sub-Saharan Africa: A Conceptual Framework and Causal Mechanism", IDS Discussion Paper No. 845)。
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Report
(4 results)
Research Products
(1 results)