Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
本研究では、集団生活を営む霊長類にとって特に重要な社会的相互作用である、音声コミュニケーションに注目し、その神経メカニズムの理解を目指す。この目的のため、学問分野の垣根を越えた独自のアプローチを開発し、音声コミュニケーションのメカニズムを体系的に明らかにしていく。このアプローチは、心理学、生態学、脳科学で用いられてきた手法を統合することによって、サルが自然に近い状態で音声コミュニケーションする間の行動と神経活動を同時記録し、音声コミュニケーションの行動・神経メカニズムを明らかにするものである。本研究の成果は、社会的相互作用のメカニズムの体系的理解に貢献する重要なものとなるに違いない。