心身に障害のある子どもの力を育む看護師の多職種チームによる発達支援とそのプロセス
Project/Area Number |
19K24182
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
石浦 光世 関西医科大学, 看護学部, 講師 (40846424)
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Project Period (FY) |
2019-08-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 障害 / 子ども / 児童発達支援 / 看護 / 多職種チーム / こども / 多職種連携 |
Outline of Research at the Start |
心身に障害のある子どもの育ちを支える児童発達支援の場は増加傾向にある中、看護師の役割は不明瞭な状況にある。本研究の目的は、心身に障害のある子どもがもつ力を引き出し育むために、児童発達支援の場で看護師が多職種チームアプローチにより取り組む発達支援の内容と、そのプロセスを明らかにすることである。本研究成果から、児童発達支援において、子どもと家族の健康と生活の基盤を支える看護師の役割を明確にすると共に、施設内外の多職種連携により、子どもの生活の場を円滑に拡げるための体制づくりにつなげていきたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「(1)看護師が児童発達支援の場で子どもの状況を身体、精神、社会的側面から多角的にアセスメントし、子どもの育ちと暮らしを守るための支援を行う、(2)そのプロセスにおいて多職種チームとともに実践する」という看護師が行う児童発達支援の具体的な内容とそのプロセスを明らかにすることを目的としている。 所属機関および協力施設における臨床研究倫理委員会の承認を得た上で、児童発達支援にかかわる看護師3名、児童発達支援サービスを利用している幼児期の子どもとその家族6組の研究協力を得た。 データ収集は2020年10月~2021年7月で面接法を用いた。面接は看護師の子どもと家族がもっている力に着目した支援について、研究者が参加観察してとらえた内容、看護師が写真や動画撮影したデータを基に実施した。データ分析は質的帰納的分析方法を用いた。 看護師は児童発達支援において、子どもの健康状態や生活状況を丁寧にとらえた上で、安全安楽に配慮した環境を整え、子どもが参加できる環境を調整することを役割の軸としていた。その中で、子どもの理解を深め、現在および将来にわたり子どもが生活を営む上で必要な課題を明確にしていた。さらに、幼稚園や保育園の利用、小学校への進学など、子どもの生活の場や体験の幅の拡がりに合わせて子どものセルフケア力を伸ばすと共に、家族の子どもの養育力を高めていた。これらの支援は、多職種連携実践により強化されていた。 2022年度は上記の研究結果について、学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度は本研究結果の学会発表および報告書の作成を予定していた。 しかし、報告書の作成に時間を要し、作成することができなかった。 また、研究結果についての信頼性・妥当性に関するスーパーバイズを得る必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究結果により、看護師は子どもの病状把握や健康維持・増進といった発達支援の基盤を整える役割を担うと共に、子どもと家族のセルフケア力を伸ばしていくための支援を多職種連携実践により段階的に進めていた。その際、子どもが「参加しやすい環境を調整すること」、本来の子どもが生活する場への就園・就学を見据えた方策を考えていた。 2023年度は研究結果に関する報告書を作成し、研究協力施設に提出する。また、研究結果を論文として投稿する。さらに、報告書を基に、児童発達支援事業所等で研究結果の妥当性を確認する。 今後、研究結果を基に、これらの方策をより明確にし、児童発達支援に携わる看護師がその専門性を発揮できるプログラムの開発が必要であると考える。
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Report
(4 results)
Research Products
(2 results)