Project/Area Number |
19KK0006
|
Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 1:Philosophy, art, and related fields
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡田 光弘 慶應義塾大学, 文学部(三田), 名誉教授 (30224025)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 賢吾 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員教授 (00224072)
五十嵐 涼介 東京都立大学, 人文科学研究科, 客員研究員 (40853205)
細川 雄一郎 群馬県立女子大学, 文学部, 講師 (60853190)
伊藤 遼 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70853422)
峯島 宏次 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (80725739)
|
Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥11,700,000 (Direct Cost: ¥9,000,000、Indirect Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
|
Keywords | 論理の哲学 / 論理的不一致 / 論理学 / 不一致の哲学 / 論理哲学 / 数学の哲学 / 不一致の理解と克服 / 証明論的意味論 / 否定 / 論証 / 証明 / 論理的意味論 / 相互理解 / 不一致 / 議論の不一致の克服 |
Outline of Research at the Start |
不一致が生じたときに、議論することを通じて不一致の克服を目指すことは現代社会の様々な場面で求められている。単なる「好み」の不一致のような場合ではなく、議論の中で不一致が生じる場合が重要である。しかしこのような不一致の中には、そもそも議論が論理的に噛み合っていない場合が多くある。論理的に噛み合っていない議論では、不一致の内容自体が互いに理解し合えないし、不一致の克服に向けた建設的な議論は不可能である。本研究では、論理やリーズニングといった根本的レベルの「不一致」の研究を行う。これによって、論理・リーズニングレベルにおける不一致の分析手法を明らかにし、論理的レベルの不一致の克服の方法を提示する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
論理的不一致の解明に向かって研究をさらに進展させた。特に、日仏対面ワークショップ「論理とリーズニングにおける不一致」を3回実現し、国際研究協力を進めることがでた。論理的不一致の議論の源泉の一つとして、古典論理と直観主義論理間のdisputeがverbal のVerbal disputeにすぎないというQuineの議論を挙げることができる。また、このQuineの立場を困難にさせるWiliumsonの議論も重要である。岡田を中心としてこの議論に新しい視点を与えた。岡本は潜在的な論理的依存性を顕在化するという視点で論理的不一致を考察した。細川は反事実条件文における不一致の問題を検討した。伊藤は規則の適用の視点も含めて、規則と不一致の議論を展開した。峯島は言語学的視点から不一致を検討した。五十嵐はカントのCobcept formationの視点から不一致を考察した。両国の国際共同研究メンバー間で相互の成果に関する共同討論を重ねなががら、それぞれの成果の改良を進めた。これらの研成果を欧文学術誌の特集号として公表する準備も進めた。 UNESCOにより1949年に設立された人文科学分野の統括組織である「国際哲学人文学会議(CIPSH)」の2034年総会・国際会議のオーガナイズに本研究班が積極的な役割を果たした。特に、この国際会議で設定された2つの特別パネルのうちの一つが本研究班の中心テーマとして採用された。「Humanity studies for Disagreement, Communicatuion and Mutial Understanding」というパネルテーマで、「不一致」の問題を関連諸分野の第一線の研究者と議論を行い、本課題研究の貢献が示された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フランス側連携チームとの日仏ワークショップを3回開催し、日本側から9名の派遣、フランス側から4名の派遣があった。 ワークショップを公開し本研究チームの成果を公開した。 フランス側との間で今後の共同研究の進め方につ打ち合わせも進んだ。 成果のさらなる発展に向けて、国際哲学人文学会議(CIPSH)2023国際会議で、本研究チームがオーガナイズして、Disagreement, Communication and Mutual Understandingについての特学際別パネルを、2つの特別パネルの一つとして開催したことも、研究の順調な進展を示している。
|
Strategy for Future Research Activity |
一時パンデミックにより海外渡航が困難であったが、海外渡航が可能となったので海外の連協研究者・協力者たちと対面で学術交流する形式を重視して研究を進める。 成果を欧文学術誌特集号な非どのかたち海外連携グループと計画を立ていく。 「不一致の理解と克服」という、より広い枠組みの観点から本研究プロジェクトの成果を位置付けることも目指す。
|