Project/Area Number |
19KK0010
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 2:Literature, linguistics, and related fields
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
吉原 ゆかり 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70249621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有光 道生 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 教授 (30715024)
千葉 洋平 中京大学, 国際学部, 准教授 (30802821)
越智 博美 専修大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (90251727)
吉田 恭子 立命館大学, 文学部, 教授 (90338244)
Larson Michael・William 慶應義塾大学, 法学部(日吉), 訪問講師 (10840184)
西田 桐子 和光大学, 表現学部, 講師 (10961344)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥18,460,000 (Direct Cost: ¥14,200,000、Indirect Cost: ¥4,260,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2019: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
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Keywords | 文化冷戦 / 創作教育 / 英語文学 / 翻訳 / アイオワ大学 / 科学小説 / 出版文化 / モダニズム / 文化外交 / 冷戦 / 東アジア / アメリカ研究 / 大衆文化 / 人種 / アーカイブ / 文学 / ジェンダー / 図書館行政 / 英米文学 / 地政学 / 文学創作教育 |
Outline of Research at the Start |
冷戦期東アジアで、アメリカ主導で展開された文化外交(文化を通した国際関係の設立)においては、文学・大衆文化・文学創作教育は、芸術的な喜びやクリエイティヴィティ育成などのためにだけあったのではない。アメリカに親近感をもち民主的で反共産主義的な人材を育成するという使命を持たされていた。冷戦期ソフト・パワー外交の武器であった文学・大衆文化・文学創作教育につき、一次資料の調査・関係者の聞き取りを行う。文学創作教育の一大中心地で、数多くの日本人作家が滞在したアイオワ大学のインターナショナル・ライターズ・プログラムについては、同大学関係者の全面的支援を受け、集中的な調査を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
1. 有光 アイオワ大学の創作学科(特にPaul Engel)とも密接な関係にあり、第二次世界大戦後の米文学の最重要作家の一人として評価されているアフリカ系のRalph Ellisonが1957年に訪日したことの意義について近年の文化冷戦研究の成果と絡めて学会発表を行った。2. 越智 9月、ベルギーのゲントで行われたUses of Modernism学会にて発表、その際に得たつながりで、2024年3月Germersheimで行われたSpace of Translationの学会にて発表した。九州におけるアメリカ文学を考えるイベントを共催した。 3. 千葉 第二次世界大戦後の日本の国語教育における作文のあり方が、どう戦前の綴方教育と合衆国のライティング教育の接点から形成されたかを、アメリカ国会図書館やバージニア大学のアーカイブ調査を元に検証した。4. 西田 2023年3月のアイオワ大学での調査により発見した木島始と倉橋由美子を中心とする日本人作家関連資料を整理するとともに、翻訳を含めたアメリカ文化受容の論文や、日本における黒人表象史についての発表を行った。5. 吉田 モダニズムの美学・キャノン形成による国民文学の構築と冷戦世界政治状況との関係、またポスト冷戦期におけるポスト国民文学の展開について、翻訳と創作を鍵概念として研究成果を上げた。6. 吉原 Congress for Cultural Freedomなどの団体が、文学(創作教育、出版助成、文学者支援)を通して文化冷戦を遂行したさまを資料調査、その成果をSpace of Translationの学会にて発表 7. ラーソン 共産圏と資本主義圏との科学戦争のさなかにあった冷戦期で、独特の重要性をもつ科学小説(SF)についての調査を進め、対象をアメリカ、ラテン・アメリカ、日本の創作作家に広げた。
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