Project/Area Number |
19KK0020
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 4:Geography, cultural anthropology, folklore, and related fields
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
池田 真利子 筑波大学, 芸術系, 助教 (10814767)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 夜 / 夜間音楽経済 / 生産と消費 / ヨーロッパ / 文化創造産業 / 定性的研究 / 探索的国際共同研究 / COVID-19 / ナイトライフ街区 / ネットワーク分析 / 音楽文化 / ライブベニュー / 若手研究者国際研究 / 都市文化政策 / 音楽 / 都市政策 / 若者 / クラブ / 若手研究者探索的研究 / ヨーロッパ都市 / 探索的若手共同研究 / ナイトライフ観光 |
Outline of Research at the Start |
本研究は国内外の学術的研究の要請を踏まえ「都市の夜」の実態の解明(夜間経済の発展・規制の強化に関する社会科学的アプローチ)と理論的探求(都市の闇や夜の意味・経験の変化,外出行為の変化に関する人文学的アプローチ)を通じて「都市の夜」の研究を飛躍的に発展させるため,海外共同研究者と探索的共同研究を行うことを目的とする。そのため夜間経済の研究や事例報告の存在するイギリス・ドイツ・オランダのナイトライフ街区のフィールド調査により当該街区に関する定量・定性的データを収集し「都市の夜」の実態の解明を行い,次いで地理学-社会学の枠組みにおいて夜そのものに関する理論的探求をインターディシプリンに行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,夜に関する国内外における学術的研究の強い要請を踏まえ,「都市の夜」の実態の解明(夜間経済の発展・規制の強化に関する社会科学的アプローチ)と理論的探求(都市の闇や夜の意味・経験の変化,外出行為の変化に関する人文学的アプローチ)を通じて「都市の夜」の研究を飛躍的に発展させるため,海外共同研究者と協働し,探索的学際共同研究を行うことを目的とする。そのため,イギリス・ドイツ・オランダの研究機関に在籍する複数の研究協力者らと連携し,夜間経済の先行研究や事例報告の存在するイギリス(ロンドン)・ドイツ(ベルリン)・オランダ(アムステルダム)の各都市のナイトライフに注目し,フィールド調査によって当該街区に関する定量・定性的データを収集し「都市の夜」の実態の解明を行う。次いで,人文地理学・社会地理学・社会学の枠組みにおいて夜そのものに関する理論的探求をインターディシプリンに行う。 なお,2023年度においては,COVID-19の影響を受けた2019~2022年度までに実施のオンライン調査データ等を含む海外ヒアリング調査(全29件)に加えて,国内ヒアリング調査(全36件)という膨大なヒアリング調査データの整理を行った。このデータ整理と追加の分析において新しく得られた知見等に基づき,学会発表4件(海外1件)とプロシーディング4件(英語2件)を新たに発表した。また,海外ジャーナルにその一部の成果を投稿中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初回共同フィールド調査がCOVID-19を要因として中断された2019年初頭より,オンラインで定期的議論とデータ収集を継続してきた。これにより,COVID-19を理由とし研究期間による渡航制約のあった2020年1月~2022年夏季頃まで,約2年半の影響があったものの,①研究協力者と協働し,オンライン調査に切り替える早期判断を取れたこと,②学際研究を進めるうえで,物質的属性に注視する地理学的研究と相対的関係性に着目する社会学的研究の融合が必要であり,オンライン調査によって十分に有効なデータを取得できたこと,から,研究は大いに進展した。結果として,海外ヒアリング調査全29件,国内ヒアリング調査全32件を実施することができた。2023年度は,国際共同研究の成果として,国内学会3件を実施した。 また,2023年度までで,国際学会発表10件(うち,研究協力者との連名発表6件),国内学会発表20件,国際シンポジウム・WS 2件,論文13件(うち,国際論文は2件),書籍4件を発表した。なかでもオンライン共同研究を進めるため,3カ月に1回のペースで国際学会発表に挑戦し議論の深化を図った。こうしたことから,国際的に注目を受ける夜の研究において,本研究の果たす社会的意義と併せて取り組んでおり,おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
期間延長を申請した2024年度は,前述の2023年度までに実施済みの既往発表の論文・書籍化を進めるとともに,まだ分析を実施していないデータ分析を積極的に進める。また,すでに国際ジャーナルへと挑戦中であるが,2024年度以降も引き続き,投稿を継続する予定である。
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