Usable traditional masonry construction-Development of new masonry houses in the mountainous areas in Nepal
Project/Area Number |
19KK0112
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 23:Architecture, building engineering, and related fields
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
大氏 正嗣 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 教授 (70709716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 天心 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 准教授 (40447652)
籔谷 祐介 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 講師 (40730825)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥11,310,000 (Direct Cost: ¥8,700,000、Indirect Cost: ¥2,610,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 組積造 / 目地 / 岩塩 / 強化 / 赤土 / 塩化物 / 3Dスキャン / 歴史建築物 / 石灰 / SEM / XRD / 改良土 / 添加水量 / 伝統建築 / 添加元素 / ネパール / 設計カタログ |
Outline of Research at the Start |
ネパールにおいて組積造を地元で取れる素材のみにより強化する取り組みを行い、目地の強化、開口部補強、壁の面外方向変形抑制などを盛り込んだ、新しい住宅プランのカタログや設計・施工マニュアルを作成し、ネパール政府と協議を行い公開を目指す。また、ユネスコとの連携を進めることで、本手法を歴史的建築物の修復にも準用し、世界的な組積造歴史建築物修復手法の確立に結び付ける。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、世界中に数多く存在する組積造建築物の耐震性向上を目的としてスタートした。ネパールの赤土を用いた実験結果より、赤土に石灰と岩塩を混合することで、従来の土目地と比較して2.5~3.0倍の強度となることを発見した。また、その際に加える水の量が強度に大きな影響を与えることも分かった。現在は、岩塩以外の素材を用いて強度向上を図るために、各種の材料を混合してその影響を検証している段階である。ただ、令和2~4年の間はコロナウイルス問題のためにネパールへの渡航ができない状態となった。 令和5年度は、コロナにより一旦途絶えてしまったネパールとの交流を再度復活させることに注力した。これまではトリブバン大学との連携が中心であったが、既に打合せを行っていたユネスコ カトマンズ事務所にネパール政府考古局を加えて、より強固な体制を構築した。また、コーパ工科大学の教員も新たにこのプロジェクトに参加することになった。ただ関係性の再構築に注力したため、ネパールでの目地強化実験には着手できなかった。一方で、本研究で得られた知見を活用した組積造建築物の新たな建設計画を、ネパールトリブバン大学・コーパ工科大学と共に検討を始めた。 一方で、日本の赤土を利用した実験は引き続き実施している。その成果として、単独の塩化物を添加するよりも、異なる複数の塩化物を添加したほうが強度が向上することを発見した。その機序はまだ不明であるが、岩塩よりもより安価な複数混合して塩化物を加えることでより効果的な補強ができることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染症の広がりにより約3年間ネパールへの渡航ができなかった。その間にネパール側の担当者変更等もあり、関係性の再構築に時間を要している。その過程でこれまでの研究以外にも、結果的にはユネスコ カトマンズ事務所だけではなく、ネパール政府の考古局の全面的な協力も取り付けることができた。これにより、従来の組積造建築物の耐震性向上のみならず、歴史的組積造建築物の修復にまで広がっている。現状ではそこからさらに広げて、歴史遺産の3Dアーカイブを作成するという新たな研究の広がりにつながっている。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は延長を含めての最終年度となるため、継続的に実施する組積造目地強化の取組みを遂行する。5月に渡航して、新たなMOUをトリブバン大学およびコーパ工科大学と締結し、9月以降にネパールの土を使って日本で得た知見の検証を行う。既に、土と石灰を混ぜた場合と比較して2.5~3.0倍の強度上昇を確認しているが、より効果的な配合の検証を実施する。また、現状で得られている強度上昇でも組積造の建設に十分対応できるため、別途南アジア基金に申請して得る費用を元に、組積造のコミュニティセンター建設のための基本設計に取り組む。 一方で、新たに進めている世界遺産等の3Dスキャニングについては、現在NHKと共同で調査を行うことを協議している。本年度中にその協議内容をまとめて、来年度以降の世界遺産スキャニングへの足掛かりとする。
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Report
(5 results)
Research Products
(4 results)