Project/Area Number |
19KK0215
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 52:General internal medicine and related fields
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
佐々木 崇了 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (10461253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋口 隆弘 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30739850)
渡部 昌実 岡山大学, 大学病院, 教授 (70444677)
明日 卓 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (50786738)
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Project Period (FY) |
2019-10-07 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥18,070,000 (Direct Cost: ¥13,900,000、Indirect Cost: ¥4,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
Fiscal Year 2019: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | PET / 抗体 / ジルコニウム89 / 画像診断 / 内容放射線療法 |
Outline of Research at the Start |
本研究はドイツーヴュルツブルグ大学におけるニ重特異性を有する次世代の人工抗体作成技術を導入し、本国研究組織のイメージング技術と融合することで、複数のがん抗原を同時に標的とした革新的な放射標識低分子抗体プローブを作成し、がん特異性を飛躍的に向上させたイメージング基盤技術の創出を目的とする。この技術は、抗原選択を変えることで、さまざまながんに対する特異性の向上が見込まれ、かつ抗体に治療モダリティを搭載することで抗体治療への発展性をもつ中核的な基盤技術となるものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
抗体医薬品の発展はめざましく、放射標識抗体の全身イメージングによる治療効果・副作用予測技術の開発が進められています。申請者らは独自技術であるジルコニウム-89(Zr-89)を用いた抗体標識とそれらを用いたインビボイメージングにより、抗体医薬品開発において抗体PETイメージングの有用性を示してきた。
この研究はドイツ・ヴュルツブルク大学におけるニ重特異性を有する次世代の人工抗体作成技術を導入し、本国研究組織のイメージング技術と融合することで、複数のがん抗原を同時に標的とした革新的なZr-89標識低分子抗体プローブを作成し、2種のがん抗原の重複を可視化することで、がん特異性を飛躍的に向上させたイメージング基盤技術の創出を目指す。この技術は、抗原選択を変えることで、さまざまながんに対する特異性の向上が見込まれ、かつ抗体に治療モダリティを搭載することで抗体治療への発展性をもつ中核的な基盤技術となる。
すなわち、申請者らがすでに有する日本初の独自のイメージング技術の発展強化として、がん治療抗体を用いた診断治療薬開発の国際的なプラットフォームを確立するものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年1月以降、世界的なCOVID-19パンデミックの影響により、日本とドイツの研究者の移動に支障が生じ、旅費や滞在費の執行状況が遅延していた。しかしながら、昨年度より、この状況が改善しつつあり、研究者の移動や研究活動の再開が進んだ。両国の研究者は、オンラインを活用した会議や共同作業など、リモートでの連携を強化し、研究の進行を維持している。また、研究代表者の現地での実験が再開され、遅れを取り戻しつつある。両国の研究者間の協力と連携が維持され、研究プロジェクトの進捗が徐々に加速している。
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Strategy for Future Research Activity |
申請通り、ドイツでのPETプローブ合成技術を研究代表者が学び、非ヒト霊長類を使った実験を行うため、現地での作業を進めている。すでに、いくつかの技術や評価法を取得し、次の段階では日本で非ヒト霊長類を用いたデータ収集を計画している。COVID-19の影響で一時的に研究者の移動が制限されたが、現在は状況が改善し、両国の研究者が共同で作業を進めている。オンラインでの作業や会議を活用しつつ、必要に応じて現地での実験や技術移転を行っている。これらの国際的な連携を通じて、PETプローブ合成技術を日本にも導入し、がん診断治療の向上に貢献することを目指している。
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