Research Project
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
氷雲の形成を促す「氷晶核(氷核活性を持つ粒子)」は,気候変動予測での不確定因子となり,その発生源は不明である。近年,遺伝子解読技術の向上に伴い,大気微生物(バイオエアロゾル)の氷核活性に学術的関心が集まっている。これまで,日本の森林上空で,ヘリコプター観測を実施し,森林から上空500mへと放出される微生物(主にキノコ)の群集構造を明らかにし,氷核活性微生物種を特定した。しかし,本知見は日本特有の森林での観測・研究に留まり,全球(地球全体)規模で一般化する必要がある。そこで,環境微生物学の海外専門家と森林観測拠点を海外で展開し,微生物を介した氷雲形成への理解を世界レベルで一般化する。