Project/Area Number |
19KK0313
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
北村 美穂 早稲田大学, 高等研究所, その他(招聘研究員) (80748799)
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Project Period (FY) |
2020 – 2024
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥8,190,000 (Direct Cost: ¥6,300,000、Indirect Cost: ¥1,890,000)
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Keywords | 音声プロソディ / 印象形成 / コミュニケーション / 感情伝播 / 文化差 / 音声 / 印象 / 感情 |
Outline of Research at the Start |
現在、研究代表者が実施中の基課題では、発話の音韻的特徴を特定の感情方向にリアルタイムで変化させるシステムを用いて、2者間の感情変化並びに印象変容について心理・生理学的側面からアプローチしている。コミュニケーション場面では、欧米圏に比べアジア圏でより音声が重要視されるとの報告があり、2者間音声コミュニケーションの国際比較は重要な発展的研究課題である。そこで、本課題では対人印象ならびにコミュニケーション研究の第1人者である海外の研究者と連携してプロソディ変容が情動伝染並びに印象形成に及ぼす影響の国際文化比較研究をおこなう。また本課題は新型コロナウイルス感染症の影響状況を鑑みながら計画を調整する。
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Outline of Annual Research Achievements |
コミュニケーション場面では、欧米圏に比べアジア圏において、より音声が重要視される可能性がこれまで指摘されており、二者間音声コミュニケーションの国際研究は重要な発展的研究課題である。本課題では対人印象ならびに社会的コミュニケーション研究に優れたシカゴ大学の意思決定研究室と連携し、音声変調装置を用いたプロソディ変容が印象形成に及ぼす影響の国際研究をおこなう。
本年度は、5月に海外渡航を行い国際共同研究を開始した。新型コロナウィルスの蔓延に伴い、渡航期間が延期され、また滞在期間が予定の半分になったことから、受け入れ先のAlexander Todorov教授と渡航前からディスカッションを重ね、予定していた実験の内容を変更し、シカゴ大学での倫理申請、実験装置のセットアップと実験を進めた。具体的には、当初、2者間の長い会話をターゲットとしていたが、変調がもたらす長い会話への印象変容効果が、日本人を対象とした実験では予想したほど大きくなかったことから、発話の冒頭をターゲットとし、より直感的な第一印象へもたらす音声変調の効果を検討することとした。シカゴ大学の一般向けのオープンサイエンスラボにて、さまざまな年代、性別の方の発話冒頭の挨拶語を録音し、特定の感情価へ音声変調をかけ、音声変調がどのように印象変容を起こすのか、実験を実施した。現在、データの取得がすべて完了し、データ解析を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの蔓延に伴い、渡航期間が延期され、また滞在期間が予定の半分になったため、研究の進捗は遅れているが、滞在先でのデータ取得はすでに完了し、現在、データ解析に取り組んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに完了しているデータの解析を早急に進め、学会発表並びに国際論文への成果報告を目指していく。解析や論文執筆については、Todorov教授並びに研究室メンバーと議論しながら、進めていく。
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