Project/Area Number |
19KK0329
|
Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 06010:Politics-related
|
Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
武藤 祥 関西学院大学, 法学部, 教授 (40508363)
|
Project Period (FY) |
2020 – 2024
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥8,190,000 (Direct Cost: ¥6,300,000、Indirect Cost: ¥1,890,000)
|
Keywords | 戦間期政治史 / イベリア半島 / 権威主義 / 権威主義体制 / イベリア半島政治史 / 戦間期ヨーロッパ / ファシズム運動 / ヨーロッパ「周辺」の政治史 / 政治変動 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、20世紀前半のイベリア半島(さらにヨーロッパ「周辺」)における権威主義体制成立までの政治的文脈とその変容を、比較の視座も交えながら解明することを目指す。具体的には、1910年代以降、権威主義的統治を生んだ背景・起源をより幅広い観点で捉え、さらに1920年代後半からのファシズムの登場がもたらした変化を探る。 この目的を達成するために、現地史料館での集中的な史料調査、現地研究者との共同研究(研究会の開催、学会報告、共著論文の執筆)を行う。最終的にイベリア半島の権威主義体制に関する、政治学的に精緻な分析と歴史学研究としての十分な実証性を兼ね備えた、国際的な水準の研究へと発展させる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、研究代表者がイベリア半島の独裁に関する学会報告を国内外で行った(2023年9月と11月)。 特に2023年9月にはスペイン現代史学会(於ラ・リオハ大学)で、共同研究者であるジョルジア・プリオレッリ(ジローナ大学)とともに、”La construccion de los regimenes fascistas y fascistizados en el periodo de entreguerras: Europa, America y Asia (1918-1945)”と題する分科会を設置し、コーディネートと報告を行った。このパネルでは、研究代表者とプリオレッリ、共同研究者であるジョアン・マリア・トマス(ロビラ・イ・ヴィルジリ大学)、ガブリエラ・デ・リマ(マドリード・コンプルテンセ大学)の他、スペイン国内外から7名の研究者が報告を行い、現地の歴史学研究者からフィードバックを受け、有益な意見交換を行うことができた。 さらに、2024年3月には、本研究計画全体の総括として、東京と大阪にて”Spain in the context of the interwar dictatorships”と題する国際セミナーを開催した(英語とスペイン語)。共同研究者のうち、上記のトマス、プリオレッリ、デ・リマと、メルセデス・ペニャルバ(マンチェスター・メトロポリタン大学)、カルロス・ドンペル(サラゴサ大学)、各氏、また研究協力者からマキシ・フエンテス(ジローナ大学)、ミゲル・アンヘル・ルイス・カルニセル(サラゴサ大学)の参加を得られた。日本側からもコメンテーターとして石田憲氏(千葉大学)が参加した。 その他、2023年9月と2024年3月に、マドリードおよびリスボンで、本研究計画にかかる史料の渉猟を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の通り、2023年度は研究計画全体の総括として、スペインおよび日本で、共同研究者のみならず研究協力者、海外研究者が多く参加した、学会分科会・国際セミナーを開催し、成功裏に終えることができたと考えらえる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度の成果を踏まえ、2024年度は本研究計画の成果を、何らかの形で公刊することを検討する。そのため、共同研究者とオンラインで意見交換を行い、発表言語(英語もしくはスペイン語)と出版社の選定を行いたい。 また、研究代表者個人としても、研究成果をまとめた論文の執筆と交換を目指す。
|