EGFR陽性がんの標的治療を目指す低分子抗体の創製
Project/Area Number |
20015004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
熊谷 泉 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 教授 (10161689)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅津 光央 東北大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70333846)
浅野 竜太郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80323103)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥11,000,000 (Direct Cost: ¥11,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
Fiscal Year 2008: ¥5,500,000 (Direct Cost: ¥5,500,000)
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Keywords | EGFR / 低分子抗体 / 一本鎖体 / PEG化 / 多量体化 / 多価化 / 高機能性フォーマット / 化学修飾 / 一本鎖抗体 |
Research Abstract |
ヒト型化抗EGFR抗体528は可変領域(Fv)のみを用いて作製した低分子二価抗体が単独で、がん細胞成長抑制効果を示すことも確認している他、X線結晶構造解析に基づく考察により、親和性の向上にも成功している。本研究は、このヒト型化528Fvを用いて、さらなる高親和性クローンの取得、多価化、高機能性フォーマットの開発の観点から研究を進め、EGFR陽性がん腫を標的とする新規低分子抗体の創製を目指している。本年度の研究成果は以下の通りである。 1、高親和性クローンの取得:前年度得られた高親和性クローンと構築した多価化528一本鎖抗体(scFv)を組み合わせて、機能評価を行ったところ、がん細胞増殖抑制効果の向上が確認された。また、更なる変異等の微調整を行うための高親和性クローンの新規選択手法も確立した。 2、多価化分子の開発:前年度構築した多価化528scFvの詳細な機能解析を進め、生産性、安定性、体内動態等の観点から至滴な分子を選定した。この分子がin vitro、およびin vivoにおいても市販の抗EGFR抗体に匹敵する効果を示すことを確認した他、生産量の向上に向けても取り組み、大腸菌の沈殿画分からも機能的な可溶性分子が調製可能であることを示した。 3、高機能性フォーマットの開発:リンカーの改変による多量体化に加えて、自己集合ペプチドを用いるなど様々な観点から高機能性フォーマットの開発を進めた。特に、リジン残基を活性に影響を与えない残基に変異させた分子は、均一なポリエチレングリコール付加(PEG化)を可能とし、さらには架橋剤を用いることで、新たな多価の高機能性フォーマットを創出した。 以上のように、EGFR陽性がん治療薬を目指す複数の低分子抗体の創製に成功し、本提案を総括した。
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Report
(2 results)
Research Products
(41 results)