正電荷リポソーム包埋型磁性ナノ粒子を用いる温熱療法と臨床研究を目指した基盤整備
Project/Area Number |
20015044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
小林 猛 Chubu University, 応用生物学部, 教授 (10043324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 隆信 名古屋市立大学, 医学研究科, 教授 (10185316)
河合 憲康 名古屋市立大学, 医学研究科, 講師 (20254279)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥10,400,000 (Direct Cost: ¥10,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥5,300,000 (Direct Cost: ¥5,300,000)
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Keywords | 癌 / ナノ材料 / 温熱療法 / マグネタイト微粒子 / 細胞加温 |
Research Abstract |
1. MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法における免疫誘導効果(小林) MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法をマウスのメラノーマモデルで実施し、Heat Shock Proteinが関与する癌細胞特有の免疫誘導があることを確認した。 2. MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法の臨床研究(小林) 前年度に実施したMCLの安全性試験の結果を基にして、中部大学にてGMP基準に準拠した患者用MCLの調製を行った。倫理委員会の審査体制が整った戸畑共立病院がん治療センターにおいて、MCLとサーモトロンRF-8を用いた温熱療法の臨床研究を開始した。喉頭部に直径7cmもの腫瘍がある患者に、最初は通常のサーモトロンRF-8による温熱治療を行い、腫瘍部位の温度は42.1℃までしか加温されないことを確認した。6日後にMCLを腫瘍部位に投与してからサーモトロンRF-8による温熱治療を行った所、44.3℃まで腫瘍部位が加温されることを認めた。さらに、in vitroの細胞実験で、42.1℃と44.3℃の加温を30分間行い、癌細胞の死滅率は44.3℃の方が10,000倍も高いことを確認した。現在、この患者の経過観察中である。 3. MCLを使用した温熱療法のための倫理委員会への提出書類の整備(大塚および河合) 名古屋市立大学において、大塚は整形外科領域の骨肉腫などに対するMCLの投与方法や投与量の設定根拠などを定めた。同様に、河合は前立腺がんなどを対象とした場合のMCLの投与方法や投与量の設定根拠などを定めた。
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Report
(2 results)
Research Products
(22 results)