Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
本研究課題では、VLR遺伝子再編成がどの様に制御されているかについて調べるため、ヌタウナギのVLR遺伝子(VLR_A及びVLR_B)の再編成をsingle-cell PCRを用いて解析した。その結果、VLR遺伝子は、両方のalleleで再編成を起こすことが可能であること、また、遺伝子再編成によりdefectiveなVLR遺伝子が出来上がる場合があること、functionalな再編成が起こったときには更に再編成が起こらないようにするフィードバック制御が働いていることが示唆された。defectiveな遺伝子がたまたま作り上げられてしまったときには、もう一方のalleleでもう一度再編成を行っている可能性がある。また、ヌタウナギのゲノムの配列を明らかにするために、シークエンスキャプチャー法(Roche Diagnostics)を用いて、germline LRR遺伝子セグメント(VLR_A及びVLR_B合わせて推定約千種、aileleを区別すると2千種)の配列を濃縮し、それらの配列を明らかにすることを試みた。single-cell PCR解析で得られた、多数の再編成後のVLR遺伝子の配列を基に、キャプチャー用アレイを設計・作製し、これを用いてヌタウナギのgermline LRR遺伝子セグメントを濃縮した。用いたヌタウナギのゲノムDNAは上記のSingle-cell PCRで用いたものと同じ個体から抽出したものである。シークエンスキャプチャーによりgermline LRR遺伝子セグメントを約1000倍に濃縮した。キャプチャーされたDNAの配列を決定した。
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EMBO Reports 11
Pages: 126-132