機能性精神疾患の病態解明を目的とするノルアドレナリン神経機能イメージング法の開発
Project/Area Number |
20023013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
清野 泰 University of Fukui, 高エネルギー医学研究センター, 准教授 (50305603)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥7,600,000 (Direct Cost: ¥7,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | 機能性精神疾患 / 分子イメージング / プローブ開発 / ノルアドレナリン神経 / ノルエピネフリン・トランスポータ |
Research Abstract |
機能性精神疾患の病因の1つがノルアドレナリン(NA)神経機能の変化であるとする報告は数多くある。しかし、他の脳神経疾患と比較して、機能性精神疾患の病態解明が遅れている理由の1つに、その病態解明には必須であると考えられる患者のNA神経機能を非侵襲的にイメージングできないことが挙げられる。そこで、機能性精神疾患領域で強く望まれてきたNA神経のPET用分子イメージングプローブの開発を計画した。 分子イメージングプローブのターゲットとしては、NA神経のプレシナプスに存在するノルエピネフリン・トランスポータ(NET)を選択した。NETはうつ病患者の剖検脳においてその発現が変化していることや、ADHDの治療にNET阻害剤が使用されていることなどからNA機能の変化の指標として適していると考えられる。このNETをターゲットとする分子イメージングプローブとして放射性臭素標識プローブを設計した。 放射性臭素標識プローブはヨウ素前駆体を用いヨウ素-放射性臭素交換反応により達成した。放射化学的収率は約45%、放射化学的純度は98%以上であった。この放射性臭素標識プローブをラットに投与しオートラジオグラフィー法により脳内の集積を詳細に解析した結果、放射性臭素標識プローブは脳内のNETの発現と非常によく相関した集積を示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)