強相関電子系のリング交換が引起す新奇な量子凝縮相の理論的・数値的探索
Project/Area Number |
20029020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
坂井 徹 Japan Atomic Energy Agency, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (60235116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 清英 九州大学, 理学研究科, 准教授 (70222205)
岡本 清美 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (40152342)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 量子スピン系 / リング交換 / スピンラダー / 磁化プラトー / スーパーソリッド / 強相関電子系 / スピン液体 / スピンギャップ |
Research Abstract |
正方格子反強磁性体やスピンラダー系における4体交換相互作用としてのリング交換に着目し、これがもたらす新奇な量子現象を、数値的厳密対角化と有限サイズスケーリングにより解析した。その結果、スピンラダー系ではリング交換により、磁化プラトーが生じるだけでなく、磁場誘起非整合秩序が生じ、スーパーソリッド相が実現する可能性があることが示された。 また、強磁性の桁相互作用を持つスピンラダー系IPA-CuCl_3で観測されている2段階のスピンフロップ転移を理論的に説明するために、リング交換によりもたらされるスピンネマティック相が実現する可能性を確認し、リング交換の相互作用定数と磁場による相図を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(48 results)