多元素相互作用による活性金属種の創出と性状の緻密制御
Project/Area Number |
20036036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
安田 誠 Osaka University, 工学研究科, 准教授 (40273601)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 合成化学 / ルイス酸 / 錯体 / ゲルマニウム / インジウム / ガリウム / カップリング反応 / ケイ素 |
Research Abstract |
多元素相互作用を基軸とするコンセプトにもとづき、下記の系を実施し、以下に示す成果を得た。 1) かご状金属錯体における基幹部分の検討 多種のかご型金属錯体の合成に成功した。臭素置換、フッ素置換、フェニル置換、ナフチル置換の化合物を合成し、緻密なルイス酸性制御を達成した。特に、立体効果の大きいフェニルおよびナフチル置換基の導入により、立体障害を見分けるタイプの基質選択的な反応触媒として、本課題のかご型金属錯体を用いることが可能であることが明らかとなった。さらに、芳香族と脂肪族の違いを識別する触媒としての利用の可能性も見いだすことができた。 2) ケイ素-インジウム相互作用による反応開発 ケイ素求核種をアルコール誘導体と直接的に反応させる触媒として、インジウムの高い効果が見いだされ、そのメカニズムに関する知見を多く得た。ケイ素のハロゲンがインジウム中心と作用し、ケイ素のルイス酸性の大きな向上が確認された。また、インジウムのルイス酸性を利用したアルキンへのカルボインデーションという新タイプの反応が進行することがわかった。インジウム-シリカ様の触媒の検討を行い、触媒ターンオーバーが確認され、固体触媒への利用の可能性を示した。 3)他の金属系 本課題のコンセプトに基づき、ヘテロ原子置換型アリルスズの金属交換を利用した、立体選択的ジオール合成に成功した。これは、金属交換後に発生する種の高いルイス酸性が遷移状態を堅固に制御した結果である。また、周辺置換基の影響下、ルイス酸性を調整することで位置異性体を合成することにも成功した。
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Report
(2 results)
Research Products
(27 results)