Project/Area Number |
20037008
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
荒井 孝義 Chiba University, 大学院・理学研究科, 教授 (80272483)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | 不斉触媒 / 光学活性 / 協奏機能 / 配位子 / 錯体 / 含窒素ヘテロ環 / 環化付加反応 / ルイス酸 / 触媒・化学プロセス / 合成化学 / 不斉反応 / コンビケム / 光学活性化合物 |
Research Abstract |
これまでの研究において、光学活性イミダゾリン配位子を基軸とする固相ライブラリーの構築を行い、固相不斉触媒による反応」と「円偏光二色性検出」を組み合わせた迅速解析システムにより触媒の探索を行った結果、不斉Henry反応やインドールとニトロアルケンの不斉Friedel-Crafts反応に有効な新規光学活性イミダゾリン-アミノフェノール配位子の開発に成功している。また、ニトロアルケンへの不斉Friedel-Crafts反応が進行する際、Henry反応の求核剤であるニトロナートが生成することに着目し、インドール、ニトロアルケン、アルデヒドを用いた触媒的不斉タンデムFriedel-Crafts/Henry反応を設計し、連続する立体中心を有するインドール誘導体を高い選択性で得ることにも成功している。本年度の研究では、医農薬等生物活性物質の開発に重要な含窒素ヘテロ環化合物の汎用性に富む不斉合成法の確立を目指し、まず、ピロールを用いる触媒的不斉Friedel-Crafts反応の開発を行った。本研究では、触媒のルイス酸性が低いことから、配位子の再設計を行うことで、高不斉収率を達成した。また、ピロールとニトロアルケンの触媒的不斉Friedel-Crafts反応で得られる化合物からは、ニトロ基の還元とPictet-Spengler反応によって、新規な多置換含窒素ヘテロ環化合物へと容易に変換することに成功した。さらに、イミノエステルとニトロアルケンの[3+2]環化付加反応に研究を展開し、多置換ピロリジンの触媒的不斉合成を行った。本反応では、イミダゾリン-アミノフェノール-ニッケル触媒とすることで、イミノエステルとニトロアルケンの[3+2]-環化付加反応が進行することを見出し、世界で初めて、ピロリジン化合物をexo'-選択的に得ることに成功した。
|