ハイブリッドQM/MM経路積分法による核の量子効果を考慮した溶媒和機構の解明
Project/Area Number |
20038041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
立川 仁典 Yokohama City University, 生命ナノシステム科学研究科, 教授 (00267410)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志賀 基之 日本原子力研究開発機構, システム計算科学センター, 研究員 (40370407)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 水素 / 化学物理 / 原子・分子物理 / 経路積分 / 水和機構 / フッ化物イオン水和クラスター |
Research Abstract |
これまで我々は、電子核混合系を量子力学的に取り扱うため、第一原理経路積分分子動力学(path integral molecular dynamics (PIMD))法の開発・実装および具体的応用計算を実行し、常温においても核の量子効果が重要であることを見出してきた。平成21年度は、低温領域における量子効果を効率良く取込むために、20年度に作成した4次の経路積分分子動力学法をより効率的にするために、4次の経路積分ハイブリッドモンテカルロ(PIHMC)法を開発し、フッ化物イオン水和クラスターに応用した。 ハイブリッドモンテカルロ(HMC)法は、MC法における試行配置生成の過程をMD法で置き換える手法である。これにより、MD法の利点である1ステップで全核配置を更新できることが可能となる。しかしながら単純に4次のTrotter展開をHMC法に適用すると、二階微分の計算が必要となり計算コストが高くなってしまう。そこで、試行配置生成に2次のTrotter展開の力と、採択・棄却に4次の有効ポテンシャルを組み合わせることで、新しい経路積分ハイブリッドモンテカルロ(PIHMC)法を開発した。本手法を水素分子に適用したところ、2次展開では収束に128ビーズが必要であるのに対し、4次展開では16ビーズで収束し、さらに4次PIHMC法では二階微分の計算を回避することで、劇的に計算コストを抑えることができた。そこで本手法を用いて、フッ化物イオンー水クラスターの同位体構造を解析した。その結果、幾何学的同位体効果として、フッ素-酸素間距離はD体の方がH体に比べ長くなることを見出した。水素結合構造の水の配位数依存性として、配位数が増加するにつれフッ素-酸素間距離は長くなる一方、酸素-水素結合水素の距離は、短くなることも解った。
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Report
(2 results)
Research Products
(38 results)
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[Journal Article] Film Formation from Mixed Solutions of 1, 3, 5-Triazine-2, 4-dithione and Phosphate onto Au, Ag, and Cu Substrates2008
Author(s)
M. Yamamoto, M. Suzuki, M. Tachikawa, A. Fujishima, T. Miyazaki, H. Hisamitsu, K. Kojima, and Y. Kadoma
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Journal Title
J. Phys. Chem. C 112
Pages: 6914-6923
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