Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
標準光源としてのIa型超新星の性質を、母銀河との関連に注目して調べることが本研究の目標であった。観測的技術としては、効率の良い狭帯域撮像を実現するため、15色同時撮像カメラ(Dichroic Mirror型カメラ、以下DMC)に狭帯域フィルターを搭載し、複数のラインをまとめてファブリペロー干渉計で観測できるように、[SIII]920nmの範囲の輝線を含む波長帯をカバーするフィルター1枚および偏光フィルター1枚を製作した。昨年度に製作したものとあわせ、合計4枚のフィルター(ラインはHβ・Hα & [NII]・[SII]・[SIII]の5種類)をファブリペローエタロンと組み合わせ、実験調整を行った。あいにく年度途中でエタロンが不調となったが、無事修理に成功をした。その結果、温度安定性などで注意が必要であることなどがわかった。実際の天体観測は時間と予算の関係で、平成22年度以降にもちこし、よりしっかりと成果を出せるようにした。また平成21年4月にチリで開かれる国際研究会へ出席し、チリ・アタカマに建設中の1m望遠鏡の立ち上げの準備を行った。望遠鏡は無事たちあがり、平成21年6月および10月に、Paαの水素輝線を近傍銀河において取得することに成功した。研究成果については平成21年9月に山口大学で開かれた日本天文学会秋季年会および平成22年3月に弘前で開かれた特定領域の研究会などにおいて発表を行った。さらに、Ia型超新星に関連した論文3編を国際共同研究で発表した。
All 2010 2009 2008
All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 4 results) Presentation (2 results)
Publications of the Astronomical Society of Japan Vol.62, No.1
Pages: 19-37
10026713726
The Astronomical Journal Volume 138, Issue 5
Pages: 1271-1283
The Astrophysical Journal Supplement Volume 185, Issue 1
Pages: 32-84
The Astrophysical Journal 690
Pages: 1358-1362
Proceedings of SPIE 7014