Project/Area Number |
20045014
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 典史 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 講師 (10346819)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 低分子ゲル / 自己集合 / 分子認識 / 超分子 / π電子系 |
Research Abstract |
長鎖アルキル基を有する没食子酸誘導体は、数分子でディスク状会合体を形成することが知られている。ディスク状会合体がさらに集積することで、その内面にナノスケールの一次元空間が生成する。内面は種々の官能基で修飾が可能なため、目的に応じた官能基被覆設計が可能である。昨年度までにこの一次元内面空間を活用して、導電性高分子や生体高分子の認識をすすめた。さらに、分子認識場としての特徴を活用して、分子集合体内においてアントラセン分子の配列様式を制御し、得られた分子集合体に対して紫外光を照射することで高度に選択的な光二量化反応系を構築した。本系は、アミノ基を有する没食子酸誘導体と、カルボン酸を有するゲスト分子を用いて特異な配列構造を有する分子集積体を構築することが鍵となる。本年度は、この二量化反応の特徴を一般化するべく、各種没食子酸誘導体や、分子集合体の生成条件を検討した。とりわけ、分子集合様式には分子を取り巻く溶媒環境が最も強く影響する可能性が高い。そのため、種々の有機溶媒を検討し、特異的な二量化反応の一般性について検討した。その結果、没食子酸誘導体の構造の違いや、分子集合体を構築する溶媒の違いに応じて、光二量化反応生成物の選択性(head-to-headとhead-to-tail)に違いが見られた。したがって、分子集合体を与える環境を整えると、望みの選択性を有する二量化体が得られることになる。高度な選択性を有する条件のみならず、広いライブラリーを与える事ができる本系は、今後、特異的な有機反応場としての活用が期待できる。
|
Report
(2 results)
Research Products
(6 results)