材料表面におけるトリチウムの挙動及び効率的な除染方法に関する研究
Project/Area Number |
20049012
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Japan Atomic Energy Agency |
Principal Investigator |
小林 和容 Japan Atomic Energy Agency, 核融合研究開発部門, 研究副主幹 (40354609)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥12,700,000 (Direct Cost: ¥12,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥6,300,000 (Direct Cost: ¥6,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
|
Keywords | トリチウム / コンクリート / 吸着・脱離 / メカニズム / 同位体交換 |
Research Abstract |
今年度は、前年度同様コンクリート試料(セメントペースト、モルタル、コンクリート)について、吸着・脱離試験を継続し、また、FT-IRを用いることにより材料表面におけるトリチウムの吸着状態を推察した。 得られた結果は以下のようである。 1. セメントペースト、モルタル、コンクリート各種試料について、トリチウム水蒸気雰囲気下に曝露したときの各種試料へのトリチウムの吸着量は、各種試料の吸水率に相当することが明らかになった。 2. セメントペースト同様、モルタル試料について、窒素パージ、水蒸気添加(10000ppm)さらに昇温脱離試験を実施し、脱離挙動を取得したところ、窒素パージ、水蒸気添加による脱離量に大きな差は無く、また、化学形もほぼ水蒸気であった。その後、昇温することにより、トリチウム水蒸気がほとんどではあるものの、それ以外の化学形も脱離してくることが明らかになった。 3. FT-IRによる試料表面における吸着形態に関し観察したところ、重水曝露した試料は、初期に-ODピークが見られるが、大気に曝すことにより-ODピークが消失し、-OHピークが出現することから、重水曝露し、材料中に取り込まれた重水は、大気中の水蒸気と同位体交換することで、脱離することが推察される。 以上について、除染ワークショップ(富山大学)、日本原子力学会2009年秋の大会(東北大学)及び14thInternational Conference on Fusion Reactor Materials(札幌コンベンションセンター)にて、発表した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)