Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
1.半導体QDsの単一微粒子分光 これまで,水溶性cdTe QDsの発光明滅現象の環境依存性を解析し,オージェ効果で発生した電子捕捉が環境で変化する事,及び界面におけるQDsの自由拡散と3桁近く拡散定数が小さな制限拡散を見いだした。今回,量子収率が数%と低いCdS QDsを用い,トラップ状態からの発光の発光明滅現象とその環境依存性を解析した。トラップ発光は,酸素雰囲気下でも長時間の発光明滅が観測される事,および従来の固有発光の明滅現象とはその性質が大きく異なる事を明らかにした。 2.半導体QDsのオージェ効果・逆オージェ効果の界面依存性 CdTe QDsのオージェ再結合と逆オージェ効果に及ぼす界面の効果を解析した。その結果,オージェ再結合の緩和時間TAugerは,粒径D^<α>に比例つるが,周りの保護剤の種類によって,指数αが大きく異なり,運動量の不確定性の大きな界面効果を強ぐ受けることが明らかとなった。さらに,光エネルギー変換において重要な,1つの光子で複数個の励起子を生成する逆オージェ効果に関しても,これまでQDsによって観測されたり観測されなかったりと混沌とした状態が続いていたが,今回,CdTe QDs周りの界面が逆オージェ効果に重要な役割を果たしていることを明らかにした。 3.倍音ダイナミクスのフェムト秒近赤外分光 フルオレノン-フヱノール系を用い,電子励起による近赤外過渡吸収分光でエキシマー生成に伴う自由なOHの増加,および基底状態への緩和に伴う弱い水素結合の生成を明らかにした。今回,エキシマー生成を阻害するフルオレノンを用いて倍音ダイナミクスを解村し,エキシマーと水素結合の関係を解析した。
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