Budget Amount *help |
¥6,200,000 (Direct Cost: ¥6,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Research Abstract |
本年度は,Tiam1/STEFとCD44, PAR3, JIP2との複合体の調製と基礎実験わ重点的に推進した.CD44の細胞質ドメインとPAR3の結合領域は、大腸菌でGST-融合タンパク質として調製して,プルダウンアッセイやBIAcoreを用いた結合実験により結合に必要な最小領域を決定した.その結果,酸性残基に富む領域が結合部位と判明した.アミノ酸配列の特徴から,CD44やephrin B1,1,3あるいはNMDA受容体等のmotif-I, PAR3やJIP2等のmotif-IIとの分類した. 前年度に構造決定したTiam1/STEFのPHCCExドメインには塩基性残基が密集した溝がある.これらを含んだ保存された塩基性残基(ArgとLys)にAla変異を導入して,CD44, PAR3, JIP2との結合への影響を調べた.その結果,結合部位をCCサブドメインとExサブドメインからなる塩基性の溝と同定した.motif-Iとmotif-IIの両者ともこの溝に結合することもわかった. 更に,上記の相互作用が細胞レベルでも重要であるかどうかを,変異Tiam1を用いて解析した.その結果,結合部位での変異が細胞膜の葉状仮足の誘導へ大きく影響することがわかり,細胞レベルでも上記の相互作用が重要であることが証明できた. 以上のデータをまとめて,EMBO Journalに論文発表した. また,これと平行して,植物ホルモン受容体の構造研究を推進して,ジベレリン受容体によるジベレリン認識と標的タンパク質認識に関しての構造的知見を更に深めるために,合成アゴニストとの相互作用の解析を行った.
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