クロマチン結合タンパク質Winged eyeによるdecoding制御
Project/Area Number |
20052004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
倉田 祥一朗 Tohoku University, 大学院・薬学研究科, 教授 (90221944)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | ゲノム / 再生医療 / 発生・分化 / クロマチン / エピジェネティクス / エピジェネティック / 発現制御 / ショウジョウバエ |
Research Abstract |
本研究の目的は、研究代表者が新たに同定した、ショウジョウバエの複眼を翅に改変できるクロマチン結合タンパク質Winged eye(WGE)に着目し、WGEによるdecoding制御を解析し、「発生プログラム」として捉えられている「特定の遺伝情報の読み出し方」を決定する機構を理解することにある。WGEは、一端決定された発生プログラムを、別のプログラムに書き換えることができる。したがって、WGEによるdecoding制御を明らかにすることにより、遺伝情報の読み出し方1を上位で制御する機構が理解できる。wgeは、ホメオティック遺伝子であるAbd-Bのポリコーム遺伝子群(PcG)応答エレメント(PRE)に対してPcGと拮抗する作用を示すトリソラックス遺伝子群(trxG)様(活性化状態の維持)に働くことが示されている。そこで、本年度は、wgeがその過剰発現により複眼を翅に改変する際に誘導されるvestigial(vg)のPREに、Abd-BのPREと同様に、trxG様の作用を示すのか調べた。その結果、wgeは、Abd-BのPREは異なり、vgのPREに対しては、trxG様の作用と相反するPcG様(抑制状態の維持)の作用を示すことが明らかとなった。このことは、wgeが、状況に応じてPcG様と、trxG様の相反する二つの作用を示すことを示唆している。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)