ゲノム損傷応答修復機構におけるクロマチン制御因子の役割
Project/Area Number |
20055016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
高見 恭成 University of Miyazaki, 医学部, 准教授 (80236356)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | クロマチン / ヒストン |
Research Abstract |
様々なDNA損傷に対して、細胞はチェックポイント機構の活性化よる細胞周期の停止、DNA修復機構の活性化などの一連のDNA損傷応答機構を正確に働かせることにより、染色体の安定性を保つ。真核生物のDNAはクロマチン構造を形成しており、DNA損傷応答機構にとって損傷部位のクロマチン構造変換は、修復因子やチェックポイント因子がDNAにアクセスするために必要と考えられている。しかしながら損傷後のクロマチンの構造変換と修復やチェックポイント因子の連携ついては未だ不明な点が多い。今回、クロマチン形成に関与するヒストンシャペロンの一つ、ASF1のDNA損傷応答機構に果たす役割を明らかにすることを目的として以下の研究を行った。当初既に作成済みのASF1 conditional DT40変異株を用いて損傷修復解析を行っていたが本変異株は致死性を示すため結果の解釈は困難であった。そこで内在性ASF1遺伝子の両アレルに種々の点変異をノックインで導入したASF1機能低下変異株の作成を試み、ヒストン結合能の低下したある種の点変異株においてASF1機能低下変異株を得ることができた。この点変異によりDNA合成能の低下、S期の遅延が起こり生育速度は低下するが、生存可能であった。本変異株を用いてDNA損傷応答、組み換え能等を検討したところ、X線によるG2,S期チェックポイントや相同組換え能の影響はほとんど認められないものの、ある種の損傷剤(エトポシド)に対する感受性は顕著に増加した。現在この原因について検討している。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)