Project/Area Number |
20056016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松尾 道憲 Kyoto University, 農学研究科, 助教 (00335308)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | コレステロール / ABCトランスポーター / 膜脂質ラフト |
Research Abstract |
多くのABC (ATP-binding cassette)トランスポーターが脂質トランスポーターとして働き、脂質恒常性維持に関与することが分かりつつある。本研究課題では、末梢細胞の脂質恒常性維持に重要な役割を果たす脂質トランスポーター(ABCA1とABCG1)を中心としたトランスポートソームと細胞膜環境(膜脂質ラフトやアクチン細胞骨格)との相互制御機構を明らかにすることを目的として実験を行った。 ABCG1とABCG4がコレステロール代謝制御タンパク質群と相互作用することを見出した。それらのタンパク質の過剰発現や、過剰発現下でのオキシステロール添加はABCG1の細胞膜への局在や活性に影響しなかった。しかし逆に、ABCG1の発現がコレステロール代謝制御タンパク質を介してコレステロール合成制御に働くことを示唆した。 0度でmethyl-beta-cyclodextrinにより細胞から引き抜かれるコレステロール量が、ABCG1, ABCG4の発現により増加したことから、ラフト構造が壊れてラフトのコレステロールがノンラフトに移行したことが示唆された。ABCG1, ABCG4の発現により、膜脂質ラフトのマーカー分子であるcaveolinがラフトからノンラフトに移行した。また、この現象はATP結合、加水分解できないABCG1, ABCG4変異体では見られなかったことから、ABCG1, ABCG4の脂質輸送活性に依存してラフト構造が壊れることを明らかにした。
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