Project/Area Number |
20057009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
篠原 美都 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (10372591)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥9,900,000 (Direct Cost: ¥9,900,000)
Fiscal Year 2009: ¥5,000,000 (Direct Cost: ¥5,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
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Keywords | 遺伝学 / 発生・分化 / 幹細胞 / 細胞・組織 |
Research Abstract |
本研究は精巣の精子形成の元になる幹細胞(精子幹細胞)の移植時におけるニッシェへのホーミング機構に関与する分子メカニズムの解明を目標としている。これまでの研究で研究代表者らはβ1-インテグリンが関与することを同定した。β1-インテグリンは精子幹細胞に発現し、幹細胞ニッシェの基底膜への繋留に関与すると考えられる。一方、ホーミングは基底膜におけるニッシェへの繋留のみでなく、セルトリ細胞への接着やtight junctionの通過など、複数のステップが関与するプロセスであると考えられることから、本年度の研究では他の候補分子(特にrho, rac, cdc42などのG蛋白質シグナルやIntegrin・Cadherinファミリーなど)について調べた。(1) 培養精子幹細胞株(GS細胞)へrho, rac, cdc42変異体の遺伝子導入し、増殖活性や細胞外マトリクス(ラミニン)への接着性を調べたが、特に野生型と差はなかった。移植アッセイによりコロニー形成能についても差は無かった。一方、(2) conditionalノックアウトマウスより精巣細胞を回収し、試験管内でadenovirus (AxCACre)を暴露した後トリプシンで回収し不妊マウスの精巣内へ移植し、コロニー形成能を調べたところ、一部でコロニー形成の低下が見られた。また、(3) ホーミング現象を試験管内で再現するため、セルトリ細胞をフィーダーとした培養系の開発を行った。GS細胞をセルトリ細胞と共培養すると、MEF (mouse embryonic fibroblast)の場合と異なり、フィーダー細胞の下に細胞が潜り込み、コロニー形成することから、これを用いてホーミングアッセイができる可能性が示唆された。
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