Project/Area Number |
20057029
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
片貝 智哉 Kansai Medical University, 医学部, 講師 (00324682)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 遺伝子 / 細胞・組織 / 生体分子 / 発生・分化 / 免疫学 |
Research Abstract |
免疫応答誘導の場として重要な役割を担う二次リンパ器官では、ネットワークを形成するストローマ細胞が組織構造や免疫細胞の活動のための足場を提供している。しかし、ネットワークの構築原理やリンパ球動態を制御するするメカニズムの詳細は明らかになっていない。 本研究ではいくつかの新たな研究手法を開発し、ストローマ細胞の免疫支持能を発揮する原理の探求を試みた。まず、マウスリンパ節からストローマ細胞を単離・培養する手法を確立し、これにより形成させた単層上においてマウスT細胞を効率よく遊走させることに成功した。この系を用いてT細胞がケモカインやインテグリンに依存してストローマ細胞上を移動することを明らかにした。一方、繊維径や網目サイズが適したスポンジ素材を選定し、リンパ節由来ストローマ細胞を播種し三次元的なネットワーク構造の再現を試みた。それにより、生体内に見られる組織構造の状況を良く反映した細胞ネットワーク構造を形成させることが可能となった。さらに、マイクロアレイ解析によりリンパ節ストローマ細胞分画とマウス胎仔線維芽細胞を比較し、ストローマ細胞に特異的に発現する多数の遺伝子を同定した。 そのほか、生体内の組織においてストローマ細胞の役割を直接的に調べるため、ストローマ細胞特異的に誘導性遺伝子改変が可能なモデル動物を作製した。すなわち、ストローマ細胞を含む間葉系細胞においてエストロゲン受容体のリガンド結合ドメインにCreリコンビナーゼを融合させたCreERT2やGFP遺伝子を発現させたトランスジェニックマウス作製した。これによりストローマ細胞の特異的機能を検討することが可能となった。
|