ペア型免疫レセプターファミリーLMIR/CLM/MAIRの機能解析とリガンド同定
Project/Area Number |
20060008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北村 俊雄 The University of Tokyo, 医科学研究所, 教授 (20282527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北浦 次郎 東京大学, 医科学研究所, 助教 (30282651)
中尾 和貴 理化学研究所, 動物実験支援ユニット, ユニットリーダー (20217657)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥9,600,000 (Direct Cost: ¥9,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥4,800,000 (Direct Cost: ¥4,800,000)
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Keywords | 発現クローニング / 単球 / 好中球 / LMIR / PIR |
Research Abstract |
LMIR/CLM/MAIR/CD300は、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する分子群であり、2種類の抑制型レセプター、6種類の活性型レセプターで構成されるペア型免疫レセプターファミリーである。LMIRのリガンドは未同定であり、生体内での役割は未知である。抑制型レセプターLMIR1とLMIR3はT細胞を除く免疫担当細胞に幅広く発現されている。一方、活性型LMIRのうち、LMIR4、LMIR6、LMIR8はそれぞれ好中球、ミエロイドDC、プラズマサイトイドDCに主に発現されているが、LMIR4は気管支、胃腺細胞にも発現が認められる。活性型レセプターLMIR5は単球、好中球、マスト細胞など比較的広い範囲で発現しているが、腸管細胞に発現が認められる。本年度は、LMIR5のリガンドを発現クローニング法によって同定することに成功し、その機能的意義を解析した。LMIR5のリガンドとして我々が同定したTIM-1/TIM-4はフォスファチヂルセリンレセプターとして知られている分子である。TIM-1はKIM-1とも呼ばれ虚血腎でその発現が誘導されることが知られている。我々は虚血腎でTIM-1/KIM-1を発現した尿細管近傍にLMIR5陽性の顆粒球が遊走してくること、LMIR5ノックアウトマウスでは顆粒球の遊走が著しく少ないことを示した。この結果はLMIR5-KIM1結合の生物学的意義を示すと同時にLMIR5がある種のストレス応答に対応して細胞を活性化するシステムの一部である可能性を示唆した。
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Report
(2 results)
Research Products
(42 results)