Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Research Abstract |
平成20年度においては, 研究計画に従い研究を進め, 以下のような成果を得た. ・ポストゴルジオルガネラの可視化ラインを多数作成し, その観察を行った, 特に, 液胞前区画(PVC)に局在するRABとSNAREについて重点的に観察を行い, 1) VAMP727(種子植物に特異的なR-SNARE)とVAM3が液胞膜とPVCが接している部位で共局在すること, 2) RAB5とRAB7が分化したエンドソームに局在していること, などを明らかにした. さらに, VAMP727をはじめとするPVCに局在するSNAREの機能を遺伝学的, 生化学的手注により解析した. その結果, VAMP727を含むSNARE複合体の構成因子(VAMP727, VAM3, VTI11, SYP5)の全てを同定することに成功するとともに, この複合体が貯蔵型液胞への貯蔵タンパク質の輸送と種子の成熟に必須であることを明らかにした. ・真核生物に広く保存されたRAB5のシロイヌナズナホモログであるARA7とRHA1について, 遺伝学的解析, およびsemi-in vivo花粉管伸長系を用いた解析により, それらの重複した機能が花粉管の伸長, 胚発生, 胚後発生等植物の発生の様々なステップにおいて不可欠な役割を果たすことを明らかにした. ・コケ植物におけるオルガネラ機能の解析に着手した. ARA6のヒメツリガネゴケホモログの遺伝子破壊を進めるとともに, ゼニゴケのARA6ホモログの優勢阻害変異体の発現による機能解析を試みた. ゼニゴケについてはアクチン繊維を新規プローブにより可視化することにも成功した.
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