Project/Area Number |
20200065
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research a proposed research project)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Molecular biology
Biological pharmacy
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
松本 健 独立行政法人理化学研究所, 松本分子昆虫学研究室, 専任研究員 (60222311)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥31,850,000 (Direct Cost: ¥24,500,000、Indirect Cost: ¥7,350,000)
Fiscal Year 2010: ¥10,400,000 (Direct Cost: ¥8,000,000、Indirect Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥10,400,000 (Direct Cost: ¥8,000,000、Indirect Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥11,050,000 (Direct Cost: ¥8,500,000、Indirect Cost: ¥2,550,000)
|
Keywords | 遺伝子 / 発現制御 / mRNA安定性 / mRNP / P-body |
Research Abstract |
真核細胞内ではmRNAはつねに特定の蛋白質との複合体mRNPとなっている。そのため、mRNP構成因子はmRNAの安定性や翻訳の調節に重要な役割を果たす。免疫染色やGFP-融合蛋白質の観察により、mRNP構成因子の多くが、細胞質で顆粒状に局在することがわかっている。本研究では、これら細胞質mRNP顆粒(P-bodyやストレス顆粒)の形成と分解の機構について調べた。P-bodyとストレス顆粒では、共通に見られる構成因子もあるが、一部、各顆粒特異的な構成因子もあることが知られている。1)カエル卵母細胞の母性mRNPに特異的な構成因子P100/Patlaは翻訳を抑制する活性を持つが、その局在を見ると、もう一つのmRNP構成因子RAP55Aとは異なって卵母細胞で顆粒状の局在は見られなかった。体細胞に発現するパラログであるPatlbはP-bodyに局在した。 2)ヒトRAP55Aは、内在性蛋白質の免疫染色でP-bodyおよびストレス顆粒に局在が見られるが、HeLa細胞に高発現させると大きな顆粒の形成がみられた。これらの顆粒には、P-bodyおよびストレス顆粒に特異的なマーカーが両方とも存在していた。3)RAP55AのパラログであるRAP55Bも、HeLa細胞に発現させるとP-bodyに局在し、高発現で大きな顆粒の形成がみられることがわかった。一方、RAP55AをノックダウンするとP-bodyが消失するので、これらの結果は、細胞内でのRAP55Aの量がmRNP顆粒形成の調節に重要であることを示す。
|
Report
(3 results)
Research Products
(25 results)