和牛集団における分子メンテナンスシステムの開発と育種改良
Project/Area Number |
20580309
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Applied animal science
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
向井 文雄 神戸大, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50093323)
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Project Period (FY) |
2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 分子メンテナンスシステム / 一塩基多型 / SNPs / 黒毛和種 / AFLP / 個体識別 / 親子鑑別 |
Research Abstract |
和牛、特に黒毛和種は世界で最も高品質の牛肉を生産する我が国の固有種である。一方、この集団は近交の高まりや多様性の減少など、集団構造の問題を抱えている。これら集団の維持管理と改良推進を同時に成し遂げるためには、DNAマーカーを利用した新たな維持改良システムの構築が有効であると考えられる。そこで、本研究は和牛集団に対しSNPsを中心としたDNAマーカーシステムを開発することを目的とした(分子メンテナンスシステム)。 本分子メンテナンスシステムの基礎となるSNPsマーカーとして、遺伝子頻度が0.5程度を示すSNPsマーカーをAFLP法の利用により探索した。黒毛和種20頭を用いたAFLP法を行い、バンドを持つ個体が10から18頭である多型バンドを回収後、シーケンスにより変異の同定を行った。データベースを基にプライマーを作成し、PCR-RFLP法により黒毛和種100頭の遺伝子型判定を行った。推定された各マーカーの遺伝子型頻度、遺伝子頻度をもとに個体識別確率、父権否定確率を算出した。 256組の選択的プライマーを用いてAFLP法を行ったところ、合計115本の候補バンドが検出された。それらに対し変異の同定およびマーカーの作成を行ったところ、40個のマーカーが開発できた。黒毛和種100頭を用いて遺伝子型判定を行ったところ、各マーカーにおけるマイナーアリルの頻度は0.18から0,48であり、全マーカーを用いた場合の個体識別確率、父権否定確率はそれぞれ8.29937×10^<-23>、0.99915となった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)