核-細胞質間輸送の制御下にあるシナプス可塑性形成機構の可視化
Project/Area Number |
20590184
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
西井 清雅 東大, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20264020)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 核-細胞質問輸送 / Rcc1 / 可塑性 |
Research Abstract |
神経細胞の発生、及び可塑性形成に関連のある転写制御因子がどのような時系列で働くのか、まだ未解明の部分が多い。本研究課題の目的は、我々が独自に作製した遺伝子変異マウスにより核-細胞質問の物質輸送を任意のタイミングで変質させ、神経刺激が特定の転写調節に影響を及ぼし、神経細胞の反応として現れる過程を可視化することである。核-細胞質問物質輸送の制御因子であるRcc1遺伝子座に2種類の遺伝子変異(tsマウス、及びfloxマウス)を導入したマウスは作製済みである。本年度は核-細胞質問の物質輸送を任意のタイミングで変質させ、その表現型を知るため、以下の実験を行った。 ・Cre発現とRcc1活性の減衰の関係を明らかにした。また、細胞の培養温度によらず温度感受性tsアレル由来のRcc1蛋白は検出できず、プロテアソーム阻害剤を加えてもtsアレル由来Rcc1の発現量は回復しなかった。この理由は今のところ不明であり、温度感受性変異細胞株tsBN2の所見とも異なることから、今後さらに調査を進めていく予定である。 ・Cre発現システムを再検討し、CreとEGFPを共発現するレトロウイルスベクターを作製した。レトロウイルスはゲノムに組み込まれるため、発生過程の神経細胞に感染させることによってその分化系統を追跡することが可能となった。 ・ラベル遺伝子の導入条件を検討した。分散培養神経細胞への遺伝子導入法として、リン酸カルシウム法の条件検討を行い、当研究室では従来成しえなかった高い効率で外来遺伝子を発現させることに成功した。出生後約2週間で致死となるCaMKIIプロモーターCreによる皮質特異的Rcc1ノックアウトマウスの表現型解析を進めた。脳スライスの組織学的解析において、変異マウスの海馬は野生型に比べて低形成を示した。今後、出生後から系統的に組織像の変化を追跡して表現型との関連を説明したい。 ・出生後約2週間で致死となるCaMKIIプロモーターCreによる皮質特異的Rcc1ノックアウトマウスの表現型解析を進めた。脳スライスの組織学的解析において、変異マウスの海馬は野生型に比べて低形成を示した。今後、出生後から系統的に組織像の変化を追跡して表現型との関連を説明したい。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)