Project/Area Number |
20592351
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Surgical dentistry
|
Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
上松 隆司 (2009-2010) 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (40203476)
楊 淑華 (2008) Matsumoto Dental University, 歯学部, 助教 (80360220)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 憲起 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (60350831)
高橋 美穂 松本歯科大学, 歯学部, 助教 (00444795)
石塚 正英 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (60460440)
上松 隆司 松本歯科大学, 大学院・歯学独立研究科, 准教授 (40203476)
|
Project Period (FY) |
2008 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 骨吸収 / Nod / シグナル伝達 / MDP / LPS / 歯周病 / 歯槽骨 / 破骨細胞 / リポ多糖 / ペプチドグリカン / RANKL |
Research Abstract |
歯周疾患において認められる歯槽骨吸収はリポ多糖体(LPS)などの菌体成分により誘導される。近年、各種の菌体成分を認識する受容体[Toll-like receptor(TLR)]が次々と発見され菌体成分の炎症惹起作用が明らかにされてきた。一方、ペプチドグリカンの構成分であるムラミジルペプチド(GlcNAc-MurNAc-L-Ala-D-isoGln)(MDP)DAP-containing desmuramylpeptide (ie-DAP)は、細胞内に存在するNod1やNod2に結合して作用を発現すると考えられている。MDPはLPSやポリペプチドが誘導するサイトカイン産生を増強し、MDPはLPSが誘導する破骨細胞形成を促進すると推測される。 本年度はNodシグナルがどのようにしてLPSが誘導する破骨細胞形成を抑制するのか解明することを目的として、Nod2シグナルとTLRシグナルの相互作用ならびにLPSとMDPのCD14陽性細胞に対する作用について検討した。本研究ではヒト末梢血から得られたCD14陽性細胞にreceptor activator of nuclear factor-kB ligand (RANKL)とMacrophage-Colony Stimulating Factor (M-CSF)を添加して破骨細胞を誘導させる実験系を試みた。この実験系を用いてヒト破骨細胞におけるnucleotide-binding oligomerization domain containing 2 (Nod2)の発現を検討した。その結果、LPS処理したCD14陽性細胞ではNod2の発現がみられ、Muramyldipeptide (MDP)の添加によって発現が増加する傾向がみられた。これはLPSによるToll-like receptor (TLR)4とtumor necrosis factor(TNF)-αを介したNodの発現と考えられた。しかし、破骨細胞の成熟とともにTNF-αの発現は減少する傾向がみられた。この結果は、破骨細胞形成の初期と分化成熟時期では破骨細胞形成シグナルが複雑であることを示している。本実験系では細胞調製の段階でRANKLとM-CFSを添加培養しており、培養状態によってアポトーシスに陥る細胞が存在していた。さらにヒト由来単球培養細胞におけるNod2の発現は安定していなかった。ヒト末梢血由来CD14陽性細胞からの破骨細胞誘導条件をさらに検討する必要があると考えられた。
|
Report
(3 results)
Research Products
(4 results)