Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
本研究では,新しいテスト理論である項目反応理論(IRT)と動画データベース技術を適用して,疾走・投球・蹴球などの基本運動における運動動作の習熟度から運動技能を測定するための動画質問による適応型コンピュータテストを開発することを目的とした.そのために,以下の検討課題について成果を得た.1)運動動作構造に基づく運動動作習熟項目を用いた運動動作の絶対評価テストを作成した.2)項目反応理論(IRT)分析を適用してテスト項目特性とテスト特性を分析し,運動動作技能の絶対評価テストの精度と妥当性を分析した.3)動画質問を用いた適応型コンピュータテストのアルゴリズムを検討した.対象は大学生200人,小学生243人であった.手順は1)対象とする運動ごとに,運動動作技能領域にテスト項目を対応させた測定モデルを作成した.5名の体育の専門家を対象とするデルファイ法を伴う特性要因分析法を実施し,各運動について運動局面と運動動作構造を構成し,内容的妥当性を満足する動作テスト項目と習熟動作基準を作成した.2)サッカーの蹴球,パントキック,スローインの各動作を撮影した.2回実施し運動成績の良い方の動作を選択した.3)VTRを再生し,習熟動作基準に従い動作の習熟度を評定した.4)自己評定による質問紙を用いて疾走,反復横跳び,立ち幅跳び,ボール投げの運動成就を測定した.合否判定型の運動動作達成度テストデータに,基本2値モデルの項目反応理論(IRT)分析を適用して,テスト項目特性曲線(ICC),テスト項目情報量(IIF),テスト特性曲線(TCC),テスト情報量(TIF),テストの精度,テストの1次元性,テスト項目特性値の不変性,能力推定値の不変性,テスト項目特性曲線(ICC)の適合度を分析した.対象者と対象者の所属組織には実験の主旨を説明し,対象者として研究に参加することの同意を得た.
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