精神障害者の社会復帰にむけた地域包括型栄養支援プログラムの開発
Project/Area Number |
20650126
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
坂上 元祥 University of Hyogo, 環境人間学部, 教授 (20283913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神原 咲子 近大姫路大学, 看護学部, 講師 (90438268)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 精神疾患 / 2型糖尿病 / 肥満 / 食行動 / 生活習慣病 / 食習慣 |
Research Abstract |
1. 研究フィールド 平成21年度も兵庫県播磨地域にある姫路北病院を中心に調査を行った。 2. 精神医療機関に入院中の患者の肥満調査 精神疾患患者の肥満・糖尿病の経年的変化を解析するため平成21年9月時点で入院している患者274名(男性132名、女性142名)を対象に実施した。全体ではBMIは22.8±1.0、腹囲は86.1±1.0cm、体脂肪率は27.7±1.1%であった。BMI値による分類では男性の24%、女性の39%が肥満であった。 3. 糖尿病患者のセルフケア行動評価尺度の実施 平成21年11月時点で入院または通院している糖尿病患者のうち症状が安定しておりアンケートが可能だと判断された統合失調症の患者9名、その他の精神疾患の患者7名に実施した。今回使用したのは米国のThe Summary of Diabetes Self-Care Activities Measureにもとにしたもので、セルフケア行動評価尺度は食事、運動、自己血糖測定、服薬管理、フットケアの5つのカテゴリーついて解析した。統合失調症とその他の精神疾患でカテゴリーごとの平均点を比較したが、有意差は認められなかった。入院患者と通院患者の平均点を比較したところ「食事」のカテゴリーで有意差が認められ、入院患者の得点は通院患者の得点よりも高得点だった。男性と女性の平均点を比較したところ「運動」のカテゴリーにおいて男性が女性の得点よりも有意に高得点だった。肥満者と非肥満者、メタボリクシンドロームの有無で比較行った場合、有意差を認められたカテゴリーはなかった。 4. まとめ 精神疾患を有する糖尿病患者のセルフケア行動は不十分であることが明らかになった。通院患者に対しては明確な食事計画を提案し、家族や配偶者などの協力と援助が重要となり、入院患者においては間食や清涼飲料水の制限を行う必要性が明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(39 results)