Project/Area Number |
20653032
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
田渕 六郎 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (20285076)
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Project Period (FY) |
2008 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 社会学 / 家族 / ジェンダー / 家事 / 育児 |
Research Abstract |
本研究は、家族社会学の見地から、男性の家事育児参加を促進する要因を質的研究の手法によって明らかにすることを目的とするものである。本年度の研究においては、昨年度に引き続き、子どものいる共働き夫婦を対象とした調査研究を行うため、質的研究法で提唱されている理論的サンプリングの考えに従って有意標本を抽出した。予定していた企業等経由での調査協力依頼が円滑に進まなかったため、機縁法を用いた調査協力依頼を通じて面接調査対象の選定を行った。 協力を得られた標本について、半構造化面接の方法を用いた面接調査を行い、得られた回答をグラウンデッド・セオリーの手法に依拠して分析した結果、男性による家事育児への積極的な関わりには、結婚以前からの家事育児に対する積極的な意味づけが見られる事例があること、それら事例では特に育児への関与について独特の意味づけが観察されること、家事育児への関与と有償労働に対する評価とが強く関連しないと見られる事例があることなどが明らかになった。これらからは、出身家庭における家事分業などの状況からの影響は不分明であるものの、男性による家事育児への関与はライフコースにおける発達的変化として捉えられる側面があることがうかがわれる。なおサンプルサイズの関係もあり、事例の比較を通じて上記結果を一般化可能性の高い知見として提示するには至らなかった。なお、これら研究から得られた知見の一部は雑誌論文にて発表した。
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