実践的指導力を高めるための教員資質認定試験制度の検討
Project/Area Number |
20653042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational psychology
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
廣瀬 等 University of the Ryukyus, 教育学部, 教授 (60274875)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 実践的指導力 / 教員養成 / 認定試験 / 教育資質向上 |
Research Abstract |
本研究は、昨年度に引き続き、琉球大学教育学部学生の教員養成における実践力、授業力の育成・向上のための、教員資質認定試験(「基礎力認定試験」「実践力認定試験」「総合力認定試験」)を計画・実施し、その効果を総合的に検討することを目的とした。 平成21年度は、1)5月に、小学校、及び中学校の教員を希望する学生に対して、学部教員の協力のもと作成された一般教養・教職教養、及び各教科についての試験を実施した。小学校の教員を希望する学生に対しては、前年度の3月に試行実施した結果に基づき改善された「実践力認定試験(指導案作成)」を加えて、「総合力認定試験」として実施した。試験結果は、学生一人ひとりにフィードバックし、指導を行うとともに、学部では試験解説セミナーを開催し(6月-7月)、学生の理解を深めた。2)3月には、小学校の教員を希望する学生に対して、国語と算数の「実践力認定試験」を実施し、あわせて質問紙を実施した。質問紙では、指導案作成の易難、「でき」の程度、指導案作成経験の程度、指導案作成の認定試験に対する総合評価などを求め、試験の結果と関連づけて分析を行った。その結果、(1)国語では「目標と評価の観点」が意識されているほど簡単であると感じており、算数では「子どもたちの変容の過程」が考察されているほど簡単に出来たと感じていた。また、(2)国語においては、指導案作成の経験があるほど、「ふさわしい目標が立てられ、ことばの力を育む学習活動」が設定できた。さらに、(3)指導案作成の認定試験について、多くの受験者が「教員の資質能力を高めるのに役立つ」「教員になるための意欲を高める」と考えていることなどが示唆された。これらの結果は、沖縄心理学会で発表され(3月)、現在、琉球大学教育学部の紀要にまとめるべく執筆中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)