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保育者と子ども間における音声相互作用-情緒的で円滑なコミュニケーションのために

Research Project

Project/Area Number 20653061
Research Category

Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Educaion
Research InstitutionNotre Dame Seishin University

Principal Investigator

吉永 早苗  Notre Dame Seishin University, 人間生活学部, 教授 (80200765)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石原 金由  ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 教授 (80159756)
稲森 義雄  ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 教授 (70104239)
奥山 清子  ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 教授 (40069133)
Project Period (FY) 2008 – 2009
Project Status Completed (Fiscal Year 2009)
Budget Amount *help
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Keywords保育者 / 子ども / 音声相互作用 / コミュニケーション / 音声印象評価 / 間投詞的応答表現 / 音環境 / 声に対する意識 / 保育室 / あそび / 一斉活動
Research Abstract

保育者と子どもあるいは子ども同士のコミュニケーション場面の観察および音声データの分析から、年少の子どもに対しては、保育者が子どもの発する音声を繰り返すことによってコミュニケーションが成立すること、一斉保育にいては、保育者の声のリズムが子どもとのやりとりに軽快さをもたらすこと等がわかった。さらに、一斉保育において、保育者が間投詞的応答表現の「ハイ」を頻繁に使用していることが見て取れた。それらは、返事やあいづちといった用途以外に、さまざまな意図あるいは感情を含んでいると聞き取れる音声で表現されており、意識的に用いられていることもあれば、意識されずにその時の感情がそのイントネーションにそのまま反映されている場合もあった。
そこで、意図や感情を込めた10種類の「ハイ」の音声を作成し、保育者らによるそれらの印象評価についての分析を行ったところ、(1)間投詞的応答表現「ハイ」は、その発声に微細な調整を施すことで、感情の表出だけではなく、多様な機能の表現が可能になること、(2)保育者は、音声表情の異なる「ハイ」を聴いて、それぞれの声のニュアンスから、感情や意図の微細な違いを判別することができることがわかった。また、保育者の声に対する意識調査により、保育者は、子どもとの距離によって声の大きさを変えるだけではなく、話の内容によって話す速さや声色をくふうする回答が多く得られた。
音声には偽ることなく感情が表出されるので、ときには、話者の意識の及ばないレベルで、聞き手にありのままの感情を伝えている可能性がある。したがって保育者は、子どもとの音声相互作用について、言葉としては特定の指示内容を持たないような表現でさえも、発声の仕方によって多様な感情や意図が込められ、それは聞き手である子どもに伝達されている事実を認識し、配慮されたい。

Report

(2 results)
  • 2009 Annual Research Report
  • 2008 Annual Research Report
  • Research Products

    (5 results)

All 2010 2009

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 保育実践における音声コミュニケーションの機能について(II)―間投詞的応答表現「ハイ」の音声評価を手掛かりとして―2010

    • Author(s)
      吉永早苗・石原金由・稲森義雄
    • Journal Title

      ノートルダム清心女子大学紀要 第34巻

      Pages: 101-110

    • Related Report
      2009 Annual Research Report
    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 保育士・幼稚園教諭の声に関するイメージの調査-小学校教諭との比較を中心として-2010

    • Author(s)
      吉永早苗・石原金由・稲森義雄
    • Journal Title

      ノートルダム清心女子大学児童臨床硬究所年報 第22集

      Pages: 5-12

    • Related Report
      2009 Annual Research Report
  • [Journal Article] 子どもの音環境に関する研究(III)-「サウンドスケープ」の知見から2009

    • Author(s)
      吉永早苗
    • Journal Title

      ノートルダム清心女子大学紀要 第33巻

      Pages: 88-100

    • Related Report
      2008 Annual Research Report
    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 保育者と子ども間における音声相互作用(1)―間投詞的応答表現「ハイ」の音声評価から2010

    • Author(s)
      吉永早苗・石原金由・稲森義雄
    • Organizer
      日本発達心理学会第21回大会
    • Place of Presentation
      神戸国際会議場
    • Year and Date
      2010-03-29
    • Related Report
      2009 Annual Research Report
  • [Presentation] 保育者と子ども間における音声相互作用(I)2009

    • Author(s)
      吉永早苗
    • Organizer
      日本音楽教育学会中国四国地区例会
    • Place of Presentation
      広島大学教育学部
    • Year and Date
      2009-03-29
    • Related Report
      2008 Annual Research Report

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Published: 2008-04-01   Modified: 2016-04-21  

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